「風立ちぬ」

 なんだコレは! と思った方も多いでしょう。あの爆発的なイマジネーションの洪水は何処へ行ったのか……。

 宮崎アニメの醍醐味を見れるのは主人公の夢の中だけ。でも夢と現実の区別がしっかりしていて混乱も無い。

 最近の宮崎作品の様なシナリオの破綻が無い。まるで実在の人物の実写ドラマを見ている感覚になった。内容は純然たるラブストーリーでしかも難病モノ! でも時々胸がキュンとなったり切なくなったり。

 こぉ〜れ子供は退屈して寝ちゃうでしょうねぇ。宮崎監督はそんなのお構いなしに作りたい作品を作りたい様に作っているだけ。今回はコレがやりたかったのでしょう。全く宮崎作品を観たという気がしなかった。

 他の方の感想を見ると、批判的な向きはこれまでの様な作品を期待してのことだったのかな。

 良くも悪くもこれまでとはガラリと変わったこのテイストをどう受け止めるか……が賛否が分かれるところでしょう。オイラは好きです♪ 恋愛がしたくなる(笑)

 でもやっぱし「魔女の宅急便」の時も思ったけれど、ユーミンの楽曲を主題化にするなら〜せめて新録音にして欲しいですね。なんかそこだけ古めかしく感じられて違和感がある。

 それに「ひこうき雲」って自殺した若い子の心情を理解した様な歌詞でしょう? それにも何か違和感があった。最後に流れるだけなんだけどね。


リストに戻る