「家族はつらいよ2」
かつて盆と正月に松竹の映画館で観ていた「寅さん」二子玉川の新ピカシアターで山田洋次作品を観るというのはどうも居心地悪いのだけれど……。
始まってみたらア〜タ、大勢の観客が同じところで笑う、同じところで涙をすする……ああ〜コレは、かつて寅さんを観ていた空気に包まれました。
平日の昼間だったので〜きっと観客はご近所のご年配の夫婦連れとか、きっと寅さん好きだった世代によって起きた現象かと思われます。
しかしホントに凄いのは、一瞬にして客席の空気を換えてしまう山田監督の作劇術ですぁね。古いとか昭和とか言ってるけど、こんなに泣いたり笑ったり出来る映画を他に作れる監督がいるか。
映画を観に行くのって心のマッサージですよね。笑いと涙のギャップがある程気持ち良い訳ですよ。こ〜んなに小刻みに泣いたり笑ったり泣いたり笑ったり出来るなんて最早脅威ですよ!
観ながらコレはまるで新体操のあの若い男子のとても人間技とは思えないウルトラCだなぁと思ったのでした。ちょっとヘンか……。