「キッド」
チャールズ・チャップリンがそれまでの短編路線からドラマ
路線へ進出した第一作!
生まれて間もなく捨てられてしまった赤ちゃんを偶然拾ってしまった
チャップリンが育てるのだけれど、やがて本物のお母さんが現れて……。
最近よく業界では「子供と動物には勝てない」と言われてますが、
確かに動物が出て来るバラエティとか、天才子役と言われる可愛らしい
子たちが持てはやされている様を見ると、本当その通りだなぁと思いま
すねぇ。
でも近頃の狙いが見え見えな映画とかは嫌らしく感じてしまい、素直
に観れなくなってしまっているのだけれど、1921年の本作は今から90年
も前の作品なんですよ。
だからどう? って訳ではないけれど、時の隔たりが目線を素直にさ
せてくれる効果はあるみたいですねぇ。
しかしてこの子役の男の子! まぁ見て下さいよ、この邪気の無い
可愛らしさはどうですか! 正に無邪気(笑)。
これまでの映画で素晴らしかった子役というと「ペーパームーン」の
テイタム・オニールとか「シベールの日曜日」の女子とか浮かぶけど、
男子では本作の子が一番じゃないかな。
男子の子役というと「クレイマークレイマー」や「チャンプ」の男の
子も凄かったけど、「ホームアローン」のマコーレ君とかはインタビュ
ー見てると全くオマセで子供らしさが無いのが嫌でしたねぇ〜。
ちょっと話が逸れましたけど、本作は子役の奇跡の様な可愛らしさも
あいまって、爆笑と号泣必須の素晴らしい作品でした。