「北国の帝王」

 おお〜〜お。おお〜〜〜おお!! コレは面白いぞーー! 大好きだぁあ あ!!!

 世の中に「血沸き肉踊る」という言葉がありますが、まぁ映画には時としてそれ を「コレか」と実感させてくれる瞬間がありますね。
 昔の「007」シリーズや東宝の怪獣映画のオープニングにもそれを感じました。

 コレは本当にタマランですよ(笑)まぁかつての不況時代に、走る列車の屋根等 に取り付いて無賃乗車しようとする金の無い失業者と、それを列車から叩き落す車 掌の戦いを描くという、それだけなんですけど(笑)。

 こ〜の当時ホーボーと呼ばれていた失業者というのが、今のイメージとは違い、 そういう状況にいる自分たちに何処にも卑屈なところがなく、むしろ誇り高く感じ るくらい。
 その中で無賃乗車の英雄的な存在で「北国の帝王」と呼ばれるリー・マービン!

 片や無賃乗車するホーボーをいきなりハンマーで殴ったりして蹴落とす鬼の形相 アーネスト・ボーグナイン! こ〜のギョロリとした目玉はどうだぁ! 仏頂面のリ ー・マービンとまるでゴジラ対キングコングですよ。

 絶対に無賃乗車してやる! 絶対に叩き落してやる! という男の誇りを賭けた戦い が繰り広げられる!

 まぁ見様によっては「コイツらバカじゃねぇのか」と言えなくもないのだが。
 こ〜の走る列車の上でハンマーと斧で打ち合ったり、列車がギリギリのところで 衝突しそうになる迫力!

 ま〜た若造のキース・キャラダインが上手いですねぇ。コイツの卑怯さとの対比 でマービンの「男が誇りを持って生きるとはどういうことか」が浮かび上がる。

 ロバート・アルドリッチ監督の描く男のなんたるかよ! 実は最初の企画はかの サム・ペキンパーだったらしいですね。なんだかそれも頷ける気がします。

 も〜う本当大大大好きでDVD買いそうになったくらいですから。コレは観ます よ〜(大泣)。



リストに戻る