「琥珀色の時刻」

演劇集団M企画公演 NO.11(2006年7月16日新宿サニーサイドシアター)

舞台はある寂れた喫茶店。経営に行き詰まったマスターが睡眠薬を飲んで自殺しようとしているその時に 様々な事情を抱えた客たちが乱入? し、マスターの自殺を邪魔し、また勇気付けて行く、だがその客たちは実は 近所で起きた電車事故の犠牲になった幽霊たちであった・・・ってお話。幽霊モノなんだけど恐怖ではなく、人間 辛いことがあっても頑張ってけばきっと良いこともある・・みたいなハートウォーミング系なお話。幽霊たちの出現 の中で最後には死んだマスターの奥さんが登場し、しっかり「頑張ってね」とメッセージを残し、マスターに生きる 力を授けて去って行く。作・演出の内海誠氏は主演も製作も一手にこなし、登場人物のひとりの女子高生は実の娘さん だとか、まさにファミリー営業な舞台で、そのせいかアットホームな親しみ易さを感じさせました。けど正直お金を払 って観る観客として作品としてどうか? と問われると何より台本の不備を指摘したいところが多数あったんですけ どね、でも小劇場のあり方として「こういう舞台もあっていいじゃないか」みたいな事で許せる雰囲気を持った公演 でした。



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