「恋に落ちたシェイクスピア」

 絢爛たる美術で再現された中世期のイギリス。そこで生きる劇作家のシェイクスピアが自 らの悲恋の体験を元に「ロミオとジュリエット」を書くまでの物語。

 これは史実とは関係無くて「もしかしたらシェイクスピアはこんな男だったかもしれない」 と言う仮説を立てた物語です。

 この年のアカデミー賞7部門も独占して、凄い評判の高い作品でしたけど、オレはいまひと つでした……。
 イメージの問題もあるのでしょうけれど、シェイクスピアを演じたジョセフ・ファインズ に違和感があり過ぎてしまいました。

 オレの思うシェイクスピアは決してあんなイケメンでなく? もっと気難しそうなジイサン で、優男などでは決してなく、文豪なイメージなのです。

 ジョセフ・ファインズさんってどちらかというと神経質でホモっぽいですよねー(失礼)で もあのまつ毛とか目つきとか危ない感じしませんか。

 この映画を評価する向きの言い分としては「恋することのトキメキがビビットに描かれてい て、それと劇中劇の「ロミオとジュリエット」が出来て行く過程がリンクしていて実に面白い ……のだそうですが、どうもオレは全く乗れなかったみたいです。

 最後まで主役がオレの思っているシェイクスピアのイメージとは微塵もリンクしませんでした。

 ただこの女優さん、カッコいい名前のグウィネス・バルトロウさんってちょっと個性的な顔 立ちだけれど、コレを良しとすれば本当個性的な美しさなんでしょうね。
 一度見たら忘れられないし「ダイヤルМ」「ロイヤルテネンバウムズ」「大いなる遺産」等 等……大した映画じゃなくても(失礼)この人のことは印象に残っていると言う稀有な女優さ んですね。
 本作でアカデミー主演女優賞を取ってるんですねぇ。

 だけどタイトルロールを演じてる主役のファインズの方はノミネートもされなかったと言う のはちょっと可哀相ですけどねぇ。
 やっぱし皆さんシェークスピアのイメージとは違ってたんじゃないでしょうかねぇ。



リストに戻る