「恐怖のメロディ」
「ミリオンダラー・ベイビー」や「ミスティック・リバー」去年話題になった「父親たちの星条旗」等で今やハ
リウッド第一級の監督
になったクリント・イーストウッドの監督デビュー作! コレ観た時は正直かの「荒野の用心棒」や「ダーティー
ハリー」のイーストウッドが何でこんな映画を監督するの??? と子供心に思ったものですが、この頃から既に
イーストウッドとしては自分の俳優としての色気と監督としての野心は別物を持っていたのでしょう。今でこそあ
りがちで多くの亜流を生んでいる「付きまといサイコ物」を始めて観たのが本作でしたね。イーストウッド演じる
主人公はラジオの人気DJで、そのファンで熱心なリスナーの女についチョッカイ出してしまったもんだから、そ
れから延々と付きまとわれ、私生活をメチャメチャにされ、自分の恋人までも誘拐されちゃう! 子供心に観てい
ると、夕陽のガンマンやダーティーハリーのカッコ良さに比べて、イカレたお姉ちゃんに翻弄されてる姿が
余りに情けなく「早くぶっ飛ばしちゃえば良いのに……」とじれったく感じたものでした(笑)多分今見直して見
ると、イーストウッドが今日に至る監督としての資質とか、演出タッチに頷けるところとかが発見出来る
かもしれませんねぇ。観れば25年ぶりくらいになるのかな(苦笑)サイコ姉ちゃんが捕まえたイーストウッドの
彼女にハサミを振りかざして「目玉くり抜いてやろうかしら……」って恐い目で言うところ覚えてますね(笑)。