「レディホーク」
コレ良かったですよ。隠れた名作と言ってしまおう! 中世を舞台にしたファンタジーなんだけど、大人が見て
もウットリ楽しめます。なんたってルトガー・ハウアーにミッシェル・ファイファー! ハウアーって悪者では名作が
多いけど、良い者を演じた名作ってあんまし無いんだよね「ブラインド・フューリー」はご愛嬌か・・この作品のハウアー
は一応良い者なんです。ハウアーとファイファーは夫婦なんだけど、悪い魔法使いに魔法をかけられて、昼間太陽が出ている
間はハウアーはオオカミになってしまう。それとは逆に陽が落ちて夜になると今度はファイファーがタカになってしまうと
言う・・・つまり二人は太陽が昇る瞬間と落ちる瞬間すれ違いの一瞬だけしかお互いの顔を見れない。でも昼間の間中ファイファー
に連れそう様にいつもオオカミがいる。夜はハウアーの肩にいつもタカがとまっている・・・・なんともロマンチックな
設定でしょう。そしてそんな二人を助けようとする極めて人間的な(笑)若造がストーリーテラーになって物語が展開し、
ふたりは悪の魔法を解く為に戦うノダ。この憂いを秘めた男らしさのハウアーが良いんだよなぁ! そ
してまた悲しげな目をしたファイファーの美しさよ! ミッシェル・ファイファーってハリウッド女優の中で全く嫌味を
感じさせない良い女で大好きですね。まぁ「バットマン2」はご愛嬌としても「恋の行方」とか「危険な関係」とか良かった
よねぇ〜。監督のリチャード・ドナーは「スーパーマン」シリーズや「リーサル・ウェポン」シリーズの監督で、悪く言う
と無難な仕事を間違いなくこなす人。良く言えばオーソドックスだけど絶対外さない仕事をする人。この監督の人選は
この作品の場合大成功だったのではないかな。楽しくて、ハラハラドキドキも、ロマンスもあって、中世のセットやコス
チュームも良く出来てる。本当楽しめるエンターテイメントでした。