「レオン」
この作品確か「二キータ」の次だっけ? その間に「アトランティス」があったのかな?……とにかく当時驀進中のリュック・ベッソン超期待のハリウッド進出第一作でした。も〜う期待したのなんのって……し過ぎたのが悪かったのかな、蓋を開ければありゃりゃんりゃんのヒネリも何もないストレートな何の変哲もない印象でガックシしてしまったのでした……。
あの「二キータ」の三回転半ヒネリのウルトラ面白さは何処へ行ってしまったのか! 「グレートブルー」の切なさは? 「才能は枯れる」って言葉は後から覚えたけれど、当時狂喜していただけにこうも早い天才の攻落にあ〜あ〜と溜息をついたものでした……。ハリウッドが悪いのか? 違うよね、少なくともこの映画、途中まではニューヨークが全くアメリカに見えなかったもん。
ベッソンは自分の世界を自由に構築して作っていたハズ。やりたいことは分かるのだけれど、それが余りに直球過ぎて新鮮味がなかった。確かにポートマン可愛いくて綺麗だったけど「シベールの日曜日」等を思い出した方も多かったハズ。やっぱり才能には新しいモノを期待してしまうものね。その後ベッソンは「フィフス・エレメント」ともう見る気もしなかった「ジャンヌダルク」と超大失敗作を重ねて行く……。
当時本人も「あと何本か監督したらもう引退する」って、自分の才能の余力を見極めた様なことを言っていた。そしてその言葉通り今はもっぱらプロデューサーとして人にマンガみたいな映画をいっぱい作らせていますね。もう過去の人なんでしょうかね、思い返せばまだその名も知られていない頃、最初に観た「サブウェイ」はウレシかったなぁ。