「ロング・エンゲージメント」

久々に映画を見に行こうと思って張り切ってプレイガイドに行ってみたら・・かのレイ・チャールズの伝記映画も オリバー・ストーンの「アレキサンダー」も早々と終わっちゃってて、他に目ぼしい物もなくコレを観て来ちゃいました。 「アメリ」の監督、主演女優コンビと言うこと意外に殆ど予備知識もなく鑑賞開始。始めの方はプライベートライアンの 流れを汲む壮絶最前線、第一次世界大戦なんだけどね。んでそこで余りの苛酷な状況に耐えられなくなって、自分の腕を 傷付ければ負傷兵として前線から帰れると思って自分の腕を銃等で傷付けたとされる5人の兵士が死刑を宣告される! ん でその死刑の方法が、敵が狙いをつけている真っ只中へ丸腰で突き放されると言うモノ! んでその5人はそれぞれ壮絶に 撃ち殺されたり行方不明になったりするんだけれど、戦争が終わってからその5人のうちの一人を故郷で待っている女が いて、それがアメリの彼女なんだけど、自分の彼氏がそんなふうに死んでしまったなんてどうしても信じられない。であの手 この手を尽くして戦場での真実を探って行くと言うストーリーが展開する。恋人の死を信じられずに探しに行くとこなんか 「ひまわり」のソフィア・ローレン思い出すけど、そこは「アメリ」の監督さん。どんなトンチモドキのヒネリを入れるの かと思いきや、それがあんまり正攻法で「アメリ」の時の様な突出した個性は感じられない。主人公の彼女がことあるごと に自分に変わったおまじないをかけたりするくらい。戦場で死刑と称して敵陣の前に放り出された5人の兵士たちの境遇や遺族、 恋人等を訪ねることで彼女は自分の愛する人の消息と真実に迫って行くのだけれど、その間の経緯がややこしくって、5人 の兵士も彼氏はともかく後の4人がどれが誰やら、その誰かを待っていたり途中で入れ替わって匿っていたりする人も誰 が何をしてるやら、ややこし過ぎて途中煙にまかれる。で最終的には戦場で受けたショックで記憶喪失になった彼氏と感動の 再会をすると言うお話。まぁ分かるんだけど、やはり「アメリ」だけにもっと変わった展開を期待してしまったな。いろいろ な困難を経ての再会モノって男同士だと「キリング・フィールド」とか、親子だと「カラー・パープル」や「太陽の帝国」 とかあったよね。そもそもこの映画の本筋はやはり彼女がいかにして恋人の消息を探り当てて行くか・・の過程だったと思 うんだけど、それがややこしくって分かりにくいんじゃ楽しめなかったってことになっちゃうよなぁ。まぁラストは良かっ たなぁとは思ったけれど。



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