「ラブ・レター」

 ……号泣号泣また号泣の涙搾り取り映画! もぅ。。映画って泣けりゃあい いのか! って言いたくなるほどこれでもか、これでもか! もっと泣け、もっと泣け!……って見る 人を苛めている様だった(笑)。

 興味深かったのは原作では主人公の五郎と偽装結婚する外国人の女とは面識がない、原作は だから泣けると言う印象だったのに、映画では彼女本人と五郎が実際に出会い、僅かながらの交 流があるから泣けるという展開になっている点。

 また彼女を演じた、どこの人だか知らないけど、この女優さんがなんとも素晴らしかった! よくぞ 見つけてきた……って思った。あの女優さんの存在が無かったらこの作品は成功していなかった と思う。なんせオレは悪いけど中井貴一さんのゴローはダメダメでね、チンピラに見えないで すよ。演技がどうとかって言うより、やっぱしどんな荒げた言葉使ってもそこはかとなく品の良さが 漂っちゃうじゃないですか。やっぱし良くも悪くも育ちって出ちゃう物なんだなぁと思いました。

 とにかくこの映画は「蛍の墓」と同じくらいの、オレ的には号泣ベスト5に入る作品です。そしてラスト は号泣真っ盛りなところをエンドロールもなしにいきなり電気が点けられて周りに泣き顔を見られてし まうと言う! もう間違いなくお客泣かせ苛め映画でした。



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