「マシンガン・パニック」
こぉ〜れ昔良くテレビでやってましたよねぇ♪ かの「おかしな二人」や「がんばれベアーズ!」等の喜劇俳優ウォ
ルター・マッソーの刑事役のなんとも味わい深いことよ! いや〜良いですねぇ(笑)コレが1973年作で、この翌年に
かの快作「サブウェイ・パニック」があるんですねぇ。でも実はこの作品はあんまし評判良く無いんですけど……
言わば次の「サブウェイ・パニック」へ向けてのウォルター・マッソーの刑事役の前哨戦みたいなモノだったのかな。本作
を詰まんないと言う印象を持つのはこの邦題が悪い、原題は「笑う警官」と言ってサンフランシスコを舞台にしたマルティン
刑事が活躍する小説のシリーズの中の一編。この映画もそんな小品の一編として観れば、地道な捜査に明け暮れるウォルター・
マッソー演じるマルティン刑事の日常の悲哀が味わい深く楽しめるのではないかな……とは言えオイラもコレ最後に観たの
はいつだか覚えて無いくらい前だから〜今回録画して再見してみようと思います。邦題になっている「マシンガン・パニック」
と言うのは冒頭に起こる事件がバスの中で乗客と運転手全てが何者かにマシンガンで撃ち殺されてしまうこ
とからなんだけど、事件は突発的に起こるので別に "パニック" じゃないです(笑)コレが日本で封切られた頃は「ジョー
ズ」とか「タワーリング…」とかのパニックブームだったから〜あやかって付けたのかな。この事件が発端になって、この
犯人の目的は何なのか、単なる無差別殺人なのかと思いきや、被害者の乗客の中に刑事がいたことが分かって……みたいな
取っ掛かりで、マルティン刑事たちの執拗な捜査で徐々に謎が明らかになって……みたいな展開になってくんだけど、派手
なのは冒頭のマシンガンだけで後は地道な捜査ばかりが続くので面白く無いと言われてしまうみたいですね。
「笑う警官」と言う原題の意味は確か何かのきっかけで犯人の正体が分かった後で、マルティンの指示に従って凄い苦労し
て犯人の重要な手掛かりを持って部下が報告に来るんだけど、折角苦労して持って来た手掛かりがもう必要無いことを知っ
て「笑うしかないや……」みたいなニュアンスなんじゃなかったかな。確認しなきゃですね。