「名誉と栄光のためでなく」
アラン・ドロンやアンソニー・クインが出てる戦争超大作かと思いきや、コレ1966年の作品なんだけど、観ると
「へぇ〜こんな映画だったのか」と思いますよ、最初は正義の為に闘って勝利を手に入れた軍隊が、やがて敵地を占領
統治するにつれて戦勝国のエゴにかられて地元住民を苦しめ、横暴な振る舞いに走る。名誉と栄光を手にして威張るア
ンソニー・クイン。アラン・ドロンは悩みます、一体何の為に闘ったのか、俺達が戦って手にしたものは何だったのか。
原題の「Lost Command」は「失われた兵士」とでも言えるでしょうか、自由をもたらす為に戦うとか言って
おいて、いざ勝ってしまうと今度は占領して横暴に国を占拠してしまう・・・今の世界情勢にも繋がる深いテーマ
ですよね。この映画ではそうなって行く軍の内情が克明に描写されていて興味深く考えさせられて観ましたね。
当時ベストセラーだったらしい原作がきっと凄かったんでしょうね。