「みんな夢ン中〜病室篇〜」

劇団成人式・第三回公演(2004年2月8日ウッディーシアター中目黒)

脚本家の金子成人さんの主宰する劇団成人式の研修生たちによる発表会的公演。今回は演出も脚本も成 人さんではなく、演出はテレビドラマの演出をしている方が、脚本は成人さんのお弟子さん? がそれぞれに担 当していたらしい。まぁお芝居の方はやや年配の熟練した人たちが中心を締め、周りを若手たちが頑張って固め ていると言う感じで、良い感じのアンサンブルになっているのだけれど、いかんせん脚本が詰まらなかった(ス マン)現役の大臣さんが脳溢血かなんかで倒れて担ぎ込まれた病院が舞台。生死の狭間をさ迷っている大臣の寝 ている病室の隣りがスィートルームみたくなっていて、そこに大臣の奥さんや子供、秘書や党派の副幹事長など が様々な人間模様を繰り広げる・・・みたいな内容。果たしてこのまま大臣が脳死になってしまったらどうする のか? 大臣の後任として選挙に出るのは誰なのか、大臣が会員になっている臓器提供のドナー登録を宛てにし ているコーディネーターの思惑とか、大臣の隠し子の存在だとか、いろいろ要素はあるのだけれど、ただいろい ろあると言うだけで全くなにも発展も展開もしていかない。堂々巡りの様な状態で淡々と続く・・・それでもま ぁ見れてたんだけれど、後半もう耐えきれなくなってちょっと寝てしまった・・・。役者さんたちはみなさん良 かったですよ。この脚本を選んだ金子成人さん、手直しもしたとパンフに書いてあったけれど・・・コレはきつ かったと思いました(スンマセン)。



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