「ムーランルージュ」

演劇集団「土くれ」第53回公演(2004年10月16日麻布区民センターホール)

ここはすごーい歴史がある。だって第53回公演ですよ53回! パンフによると第1回の公演は昭和 43年! 1968年ですぜ! 36年間も活動しているんだ・・・好きなこともここまで続ければ立派な人生 ですね。オレもこうなるのかな・・なれるかな・・・。で芝居の系統としては思いっきり新劇ですね、戦後の焼け野原 の中で新宿に実在した芝居小屋「ムーランルージュ」を舞台に心に傷を持つ退役軍人や占領軍の日系兵士、生活の 為にパトロンになびく女や日本人になりすました台湾人等がそれぞれに重い人生を背負って、でもみんながむしゃら に奮闘して生き抜こうとする群像劇。しかし長かった・・途中10分の休憩を挟んで2時間40分の上演時間は長い でしょう。個々のエピソードは粒揃いで「そんなこともあったのか」「それはきっと辛いだろう」と思わせ るんだけど、それらはみんな飽くまで個々で、数珠繋ぎに羅列されてるだけだった。全てが相まって全体のうねりの 様な物になって来ないのだ。なのでかなり退屈して寝そうになってしまった。途中で挿入されるムーランの公演 のシーンの歌や踊りやショートコントも悪いけど不発だったなぁ〜〜これは勿体無かったかな。まぁでも皆さん決して ヘタではないし、長い歴史を感じさせる舞台でした。



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