「マイ・インターン」

 プラダの悪魔に翻弄されてたお姉ちゃんが、起業して成功した女社長ですか〜10年の時が流れてるんですね。

 アン・ハサウェイって見る度に思うけど、あんなに目が大きいと埃が入ってしょうがないんじゃないかな。

 デニーロ御大がフェイス・ブックに登録したり、同じ文化を生きてる親近感を感じるけれど、やはり会社の空気は日本と違いますね。通販ショップという業種にもよるのだろうけれど。やはり舞台がアメリカでないと成立しないお話だと思いました。

 デニーロは男のお手本ですねぇ。ハサウェイが直面するトラブルに全て先回りして控えめに的確なアドバイスする。終始笑みを絶やさないのに何ですかこの深みというか、余裕というのか。70歳になったらこんな男になりたいですねぇ。

 ニコニコしたり手を揉み合わせる仕草にウディ・アレンが過ったけれど、アレンだとこの役には業が深すぎるでしょうね(笑)

 そ〜して後半、育メンに専念してるハサウェイの夫の浮気を目撃した途端に目付きがガラッと変わるところ! おお〜デニーロきたきたぁ〜ってゾクっとなりました。

 顔の表情だけで一気に葛藤を抱えてしまうところ、やはりデニーロたる凄味を感じました。

 この映画は最大のクライマックスがこの夫の浮気なんだけど、庶民の感覚だと大成功している社長が夫に浮気されたくらいでこんなに凹まないんじゃ? と思うけど、ハサウェイの家庭生活や人物像がしっかり描かれているのと、ハサウェイの演技力も相まって、とても良いクライマックスになっていました。

 そしてデニーロ御大でさえ読み違えたハッピーエンドも素晴らしく、良い気分で映画館を出てきました。

 封切りから一月近く経つのにお客さんいっぱい入ってました〜いいですよ。


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