「ナイル殺人事件」

映画化で成功した推理作家と言えば第一人者は間違いなくアガサ・クリスティじゃないかな。その鮮やかなどんでん 返し! 今の推理小説や映画のどんでん返しの原型は全てクリスティが作ったと言っても過言ではないのではないか。小説 は今読むと、その後に影響を受けて進化させたモノをたくさん観たり聞いたりしてきているので、正直ちょっと古臭さを 感じてしまうこともあるけれど、それでもあの著作の多さには驚かされますね。オレ勉強の為に目ぼしい作品は大体 読んだんだけど、凄いいっぱい作品があります。しかもそれぞれに違ったどんでん返しの結末がある! 既に30年も 前に亡くなった人なのに、この想像力はどうでしょう。本作品もスケール大きく、探偵ポアロ役のピーター・ユスティノフ を始めとしてデビッド・二ーブンやミア・ファロー等、一流の配役で監督は「タワーリング・インフェルノ」「キングコング」 で当時ノリノリだったジョン・ギラーミン。豪華ですね〜。だけどひとつ思うのは、クリスティが生み出した一番の探偵 ポアロは、演じる役者が作品によってまちまちで、007=ショーン・コネリー。金田一耕介=石坂浩二みたいな本当のハマリ 役がなかったこと。人それぞれに「どのポアロが良かった?」みたいな話になってるみたいだけど、オレ的にはそうだ なぁ・・やっぱ「オリエント急行」の頭テカテカポマードの人がインパクトあったかな。



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