「七転八越(ななころびやごし)」

TOKYO ROCK'N PARADAISE Vol,20(2006年2月8日THEATER BRATS)

毎度お馴染み? 布施博さんの主宰するトーキョーロックンパラダイスの早くも第20回公演だって! オレ実は吉 祥寺バウスでの旗揚げから(全部じゃないけど)観てるんだよね。当初は皮ジャンにリーゼントみたいな「皮ジャン反抗期 ミュージカル」 みたいな作品と、今回の作品に繋がる様な心温まる人情コメディみたいなのと半々くらいでやってたんだけど、近頃の作品 はもうすっかり「人情コメディ」路線に定着した感がありますね。当初の布施さんは良い歳こいた(失礼)皮ジャン物を 実に楽しそうにやっておられたけど、やっぱり観客から見て布施さんの魅力は「2.5枚目」で和やかな温かみ でしょう。この劇団そのものが布施さんの人柄を反映してか皆さん実にチームワーク良く、お約束の集団の掛け合いみたいな 演出も息が合って歯切れ良いです。座付き作家の井上和子さんの笑えてホロリとさせる台本もここへ来て一層完成度を 増した感がありますね。特にいつもはそれ程出ずっぱりの役ではない布施さんが今回は主役で物語の本筋にバッチリと絡む役どこ ろだった のが良かった。いや〜他の役者さん達には悪いけど、まったく格が違うと言うか、そのさり気無い佇まいのなんと味わい 深いことよ。恐らく布施さんのこの劇団のコンセプトとしては、マスコミの仕事が忙しいと言うこと もアリなんだろうけど、あくまで自分も劇団のメンバーのひとりとして参加する。みたいな位置づけでやっておられるのか な? でも観客としてはやはり布施さんが物語の中枢に絡んで人間のドラマを演じてくれた方がずっとクオリティが 高く感じられますね。ただ最近本人お気に入り? の赤ら顔のベタなメイクはやめた方が良いと思うのですが・・・せ っかくのリアルな存在感に原色が着くと興を削がれちゃう気がするなぁ。



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