「おかあさん」
世界で有名な日本の映画監督と言えば、クロサワ・オズ・ミゾグチ……と来て、4番手
辺りにきそうなのが本作の成瀬巳喜男だ。
かの林芙美子原作の「放浪記」や「浮雲」で有名ですけど、本作のオズとはまた違った
切り口の活き活きとしたホームドラマは全く素晴らしかった。
水木洋子さんによる所謂「リビングワード」な脚本の良さもあったのかな。
たしか新聞社が全国の小学生に募集した「おかあさん」という題名の作文を原作としてるんじゃな
かったかな。
「おかあさん、おかあさん、貴方は幸せですか? 私はそれが気がかりです」って語りが泣かせるん
ですよねぇ。
これぞ日本のお母さん! と言いたくなる大女優、田中絹代のお母さん振りの何と見事な
ことよ!
オレも若い頃は(今も?)決して孝行息子ではありませんでしたからねえ〜コレ観た時ゃ泣け
ちゃって泣けちゃって(苦笑)少しは心を入換えて親孝行しようと思いましたよ。
いや〜本当に素晴らしい作品でした。