「桜梅桃季(おうばいとおり)本編」

演劇集団ログハウスCOMPLATE8(2004年6月5日千本桜ホール)

探偵事務所とそれに絡むいくつかの事件が同時進行で展開していく話? サスペンスに謎解き、活躍す る探偵たち・・・ところがこれがいくら話しが進んでも全く面白くならなかった・・・。15人くらいの登場人 物がいて、それぞれにキャラ設定があってエピソードもあるのだけれど、どれも表面的なことをサラッと舐める だけで掘り下げが無いので、心情的に感じ入るところが全く無い。恐らく作者の意図している面白さのテイスト は予想がつくのだけれど、観客には全く伝わって来なかった。役者さんたちはそれなりによく頑張ってると思っ たし中々良い人もいました。やっぱり台本の構成に問題があるのではないかな。オレこう言う舞台を見ていつも 思うのは、台本の段階でコレをよしとせず、意見を戦わせて直すと言う作業が無かったのか、と言うこと。演出 家が劇作を兼ねて独裁的な立場にある劇団では、誰も台本に文句を付けないので、本当は台本がひどいのにその まま板に乗ってしまうと言う傾向がある。ここの様に良い役者さんたちがそろっている劇団は特に勿体無い。



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