「パーフェクト・ワールド」

 1993年のクリント・イーストウッド監督。ケビン・コスナー主演作。

「フィールド・オブ・ドリームス」や「ダンス・ウィズ・ウルブズ」で "良い役者" だなぁ〜な印象だった頃のケビン・コスナーの最後の好きな作品かなぁ。

 その後「ウォーターワールド」とかでだんだんエーカッコシーな感じが目に付き初めて素直に見れなくなって来てしまいました。

 この作品は当初イーストウッドの監督もそうだけど "二人の共演" が話題になっていたのだけれど、ここではイーストウッドを期待すると肩透かしを食いますね。
 イーストウッドは単なる顔見せ的な脇役です。主軸はワルの逃亡者であるコスナーと、たまたま道中を共にすることになる孤独な少年との友情的な物語。

 いや〜当時あんまし人には言えなかったけど、オレ泣きましたよ、しかもドドッと(笑)
 ちょっと北方謙三の「逃れの街」を思い出しますね。

 ラストコスナーが窮地に追い込まれて、少年は助けに来た警官隊に救出されたのに、もう一度傷ついたコスナーの元へ駆け戻るところで号泣でした。
 でもコレ意外にも人に言うとあんまし評判の良くない作品だったりするんですけど、オイラははまったなぁ……。

 でも保安官役のイーストウッドの役柄はとても中途半端で、コレなら返って顔を出すと存在感がアリ過ぎて邪魔な気さえしてしまった。本当勿体無いですよ。
 出るならもっとコスナーとの関わりを掘り下げて絡みを増やして欲しかったですね。

 いや〜兎に角コレは少年とコスナーの物語なんですよ。



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