「パシフィック・ハイツ」
この映画は変わってて面白いですよ〜映画ファンでいるといっぱい観る中にこう言うめっけモノをする楽しみがあり
ますね。あまり知られてない作品だしきっと興行成績も悪かったでしょうね。内容が変わってるんです。大きな家を買った新婚
夫婦のマシュー・モディンとメラリー・グリフィスが余ってる部屋を人に貸そうと言うことになって、マイケル・キートンに
貸すんだけど、その彼が最初は感じ良かったのに住み始めてから不気味な行動を取り始め、騒音を出したりゴキブリをいっぱい
放ったり、ついには家を壊しにかかって・・つまり居住権を盾に取ったプロの強請り屋だったのだ! 今でこそ日本の法律では
大家が退去命令を出せば理由の如何を問わず住民は追い出されてしまうけど、ここでは正当な理由もなしに大家はキートンを追い出す
ことが出来ないのだ。こんな設定の映画って無かったよね。脚本が良く出来てるし、主演の三人得に善玉も悪玉も出来るキートン
の屈折した不気味さが絶品ですね。「今までいつもこうやって生きて来た」ってんだから(恐)オープニングで多分以前に困らせた
大家に恨まれてキートンが襲撃されるところから始まるとこなんかも「この映画は何か違う・・」と思わせて凄かったですね。
監督のジョン・シュレシンジャーはかの傑作「マラソンマン」を撮った監督。あの圧迫感と怖さが遺憾なく発揮されてますねぇ。