「ランボー」
最近のダサださスタローンしかしらない子供たちへ、何故彼がハリウッドスターなのか
「ロッキー」は勿論だけど、もうひとつのスタローンがコレだ!(って2つしかないのか
? そうだ)。
コレを男のロマンと呼ばずして何と言おう。最初はささいな諍いだった、でも頭に来た。
いい加減にしろよこの野郎……やるかこのヤロウ……でどんどんエスカレートして行って、
ついには殺し合い、傷つけられた誇りに対しては町全体を敵に回して一人でも戦う。絶対
に屈服はしない、そうとも最初に手を出したのはあっちだ!
この作品の原題「First Brood」は「最初の血」つまり先にオレに血を流させたのはそ
っちだ! と言うニュアンスなのだ。
些細なことと言うが、傷付けられた男のプライドはどんなに血を流しても、どんなに敵
が強大だろうとも絶対に許さない、命を賭けて戦い尽くす!
この何と言うカッコ良さ! 何と言う孤独! 見たか! これが男だぁ! コレ本当燃
えたよなぁ(笑)。
最初に州兵たちの軍用トラックを奪って封鎖を突破するシーンとか、ジェリー・ゴール
ドスミスの音楽が盛り上がって、映画館で握りこぶし作って叫びたい衝動に駆られた「い
いぞ! やっちまえ〜〜!」って(笑)
この男の強さも孤独も、ベトナム帰りと言う設定が全てを物語る。と言うか男の意地と
アクションに絶対的な説得力を持たせている。
しかしコレの大ヒットで原題も「Rambo」になってシリーズ化された訳だけど、2作目
の「怒りの脱出」のなんと言うマンガなことよ(笑)
よく映画作品の良し悪しについて友達と語り合った時、このシリーズを引き合いに出し
て「1作目は良い、でも2作目は悪い」と言う話をしたっけ、もちろん2作目の方が金は
掛かってるしスケールも大きくて興行成績も上かもしれないけれど、ここには作品の質と
して雲泥の差がありますね。