「ランボー3 怒りのアフガン」(88米)
怒りのアフガン……って?
本作品は当時ソ連に占領されてたアフガニスタンに、ランボーが乗り込んで地元のゲリラと一緒にソ連と戦うと言う内容で、確かラストのテロップに"アフガニスタンの兵士を賛美する"文章が出たと思うんだけど、後に彼等がテロリストになってアメリカで9.11テロを起こそうとはこの映画の封切り当時は誰も予想しなかったんでしょうねぇ。
アメリカは「ビン・ラディン」を殺す為にアフガニスタンを散々空爆とかやって、今思うと「何が怒りのアフガンだ!」と言う感じ。全くアメリカの単純さ、脳天気さには恐れ入る。
この作品では侵略しているソ連軍に抵抗するアフガニスタンのゲリラを褒め称えておきながら、後には一般市民も巻き込んで徹底的に空爆してるんだから。
例のテロがあってからこの映画は永遠に封印されてもう二度と陽の目を見ることは無いと思ってたのに、日本では平気なのかな?
もしかしてアメリカ人よりも脳天気なのは日本人? 日本人は関係ないもんなぁ(笑)かつてレーガン大統領はホワイトハウスで閣僚と一緒に「ランボー怒りの脱出」の上映会をやったそうだけど、アメリカ人って何なんでしょうねぇ。
子供の頃によくいた喧嘩の強いガキ大将な性格そのまんまですね。単純で、時として正義感つよくて、でも強いだけにズルイとこもあって……。
おっとここではランボーの話でしたね。この作品、そんな政治的背景を抜きにしてもイマイチでした。
ただ冒頭ランボーが日銭を稼ぐ為に一対一の賭けファイトをする件はカッコ良かった。
しかし本当はアフガニスタン人なんか賛美する気も無いクセに、たまたまソ連と戦ってたもんだから賛美する様な文句を入れて、今さらながらちょっとねぇ……って感じだ。
ジョン・ウェインの「グリーン・ベレー」とか思い出しますねぇ。