「レッドブル」

 待ってましたのウオルター・ヒル作品。大好きですよ!

 ヒルはその後「48時間2」とか「ジェロニモ」だとか恐らく考え過ぎて詰まんない作品も作るのだけれど、 思えばこれが70年代からの流れを汲む彼特有のストイック系アクション最後の作品だったのかもしれま せんね。

 なによりシュワルツネッガーは「ターミネーター」につぐはまり役だ! そもそも彼には普通の人間を演 じることは無理なのだから(失礼)。

 機械とかゴリラとか、この「ソ連から来た英語の下手な堅物刑事!」迎えるアメリカ側のヤンキー刑事 (ジェームス・ベルーシ)とのやり取りは勿論楽しいけど、やっぱりこれは「48時間」とは違う。

 よくこの映画を「48時間」と比較して酷評する人がいるけれど、オレはアレとは違うと思う。
 ここでのジェームス・ベルーシはコンビと言うよりシュワルツネッガーの案内役 + 観客への紹介役で、 飽くまで主人公はソ連から単身アメリカへ乗り込んで来たシュワルツネッガー演じるイワン・ダンコー刑 事なのだ。

 こ〜のストイックに強靭に敵を追い詰めて行くサムライの様な男らしさを見よ!。
 アメリカに来たダンコーが安ホテルの受付で大きなゴキブリがワシャワシャと出て来てこっちがヒャー と言ってるのにバシッと素手で潰してしまう! この頼もしさにはシビレタ。

 それにまだ結婚してないので童貞だと言う堅物さもカッコ良い! ジェームス・ホーナーのズンズ ンな音楽もご機嫌な大好き作品です。まぁ欲を言えば悪役がちょっとショボかったかな……。


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