「リーサル・ウェポン」

 言わずとしれた4まで続く大ヒットコンビ刑事シリーズの第1作目。

 んでもリチャード・ドナーって監督はアクションで言うとトニー・スコットやウォルター・ヒルみたくある種独特な演出をする人ではなく、どちらかと言うと何でもソツなく上手く作る替わりに悪く言うとあまり特徴もないとも言えるのだが……。

 後に続く「2」以降のシリーズはどれも楽しいし派手な見せ場も多いけど刑事物としてそれ程インパクトがあるとも言えない。  確かに面白いんだけどネ。だけどこの第一作が違うのは他でもない、メル・ギブソンに自殺癖があると言う設定、これが異色だった。普段から死にたい願望を描いている刑事!

 だから犯人に対してどんな無謀な行為も平気でしちゃう……これが出色で面白かったのに2以降のシリーズではこの設定がなくなってしまってるのが残念。

 ここでのメル・ギブソンにはまだマッド・マックスに通ずる野性が生きていたのにねぇ。


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