「ロッキー」
この映画が、このテーマ音楽がどれほどの人に勇気を与えたことでしょう。
夢を持って場末のアルバイトしている若いヤツが、厳しい練習に励むスポーツ
選手が、どれだけ励まされ「オレも頑張ろう」と思わせてくれたことか。
こ〜れは単純に映画の素晴らしさを、まさにパンチを食らった様な明快さで示して
くれましたよねぇ。
何よりも人が「なりふり構わず一生懸命な姿」って胸を打つんでしょうねぇ。
オレはいまだにアメリカンドリームと聞いてまず思い出すのはこの映画のスタローン
ですね。
一晩で書いたシナリオを映画会社に持ち込んだのだとか、伝説になっていますね。
その後続編が出るに連れてどんどん劇画な展開になってきますけど、この第一作は本当
情感があって素晴らしかったと思います。
何より彼女のエイドリアンがそれ程美人ではない(失礼)のが良いし、誰もいない
スケート場でのデートとか胸キュンでした。
自分の人気を上げる為に無名のロッキーにチャンスをやろうとするチャンピオン、アポロ
が憎ったらしいので俄然ロッキーを応援したくなるし。
安アパートでスタローンは水槽にカメなんか飼っていて、朝から一人でマラソンです。ん
で例の生卵5個を一気飲みですよ。
見た時本当片手でタマゴ割るのが上手いなぁと感心したもんです。卵割って飲み干すま
でワンカットで見せますからねぇ、何回NG出したんだろ、とか考えてしまった。
ロッキーの兄貴はチンピラで、試合の度に怖い対戦相手を見て「俺はお前じゃなくて本当に
良かったと思ってるぜ」というのがお約束になっている(笑)。
町の片隅でチンケな取り立て屋をやって生きていたロッキーが、無謀と言われ、馬鹿にさ
れながらも「勝負してやるぞー」とジョギングを始める朝靄の道、鳴り始めるロッキーのフ
ァンファーレ!
試合で全然相手にならないだろうといわれていたロッキーが、アポロに最初の一矢を報い
ると「おおーーやったれやったれえー」興奮のるつぼでした。
しーかしコレ初めて観たのが調布駅の公民館で、フィルムが古くてブチブチ切れるのよ!
後半試合のシーンでもしょっちゅう中断しては場内明るくなって……。
そんな状況だったけどすっごい感動しましたからねぇ。なんとまぁ素晴らしい作品だっ
たのでしょうねぇ。