「RONIN」
コレはジャン・レノとロバート・デニーロの共演と言うのが売りだったのに内容は全部デニーロの為の映画と言っても良い。
誰と共演しても完璧に喰い尽くしてしまうデニーロの凄さ溢れる一遍である。
監督は懐かしい懐かしいジョン・フランケンハイマー! ブラボー60〜70年代アクション!
ここでのデニーロはまるでかつてのマックイーンやブロンソン的なカッコ良さを見せる! この渋み! 鏡を見ながら自分の身体を自分で手術する屈強さ!
日本の「浪人」って言葉がタイトルになっており、デニーロたちはかつて東西冷戦の時に活躍していた諜報部員なのだが、冷戦が終わって職を失った。言わば主君を失ったサムライ=浪人と言うわけなのだ。
兎に角コレは昔映画が一番面白かった時代に活躍していた監督が、現代の技術とスケールと名優を得て作り上げた痛快娯楽アクションですねぇ。