「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」

 始めて目にしたフルCGの動く恐竜にド肝を抜かれた 「ジュラシック・パーク」 の続編で、今回は怪獣島と化した島から一番怖いティラノザウルスが船に乗ってニューヨークにやって来る。

 そして子供を守る為にニューヨークで大暴れ……だったかな?
 とにかく前作に比べてCGが格段に派手になって良く出来てるんだけど、その分こっちの目も慣れちゃってオドロキも無い……。

 それに恐竜親子の情愛なんか持ち込んだせいか恐竜が前作みたく凶暴感に欠けてて恐くない。恐くない恐竜なんか見てても詰まんないよな。

 ラストの親子の対面なんて昔観た松竹の 「大巨獣ガッパ」 思い出したぞ。どうせやるならガッパみたく親子再会して目から涙流せよ! と言いたくなる。

 本当ストーリー的には怪獣島から来た怪獣が都会で大暴れして……って東宝怪獣映画のまんまじゃないか。

 もうこうなるとリアルな恐竜の再現ではスケールも小さいし面白くない。威勢の良い伊福部の音楽と重量感ある面白い怪獣出して欲しくなる。

 この映画あんまし面白くなかったなぁ。第一作の宣伝文句で 「スピルバーグが映画の歴史を変える」 とか言ってたけど、本作を観た時既に思ったことは、CGはそれ程映画の歴史を変えないだろう。ってことだったなぁ。

 やっぱしどんなに技術が進もうが、どれだけ凄い映像を見せられようとも、所詮技術は技術でしかなくて、ホントの面白さとは違うんだよねぇ。

 昔円谷英二の名言 「技術が先に立ってはいけない、技術はあくまでも映画を面白くする為のサポートでなければならない」 と言うのを思い出した。



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