「さらば友よ」
グラスに水を表面張力ギリギリに満たし、そこへ水を溢れさせずにコインを入れることが出来るか。
この賭けが得意なブロンソンはそ〜っとコインをグラスに落とすと「イエーイィ〜」とニヤケル。
おおー何と言う渋さよ(笑)チャールズ・ブロンソンの最初のブレイクは「荒野の七人」「大脱走」
で、このフランス映画で堂々とかのアラン・ドロンと互角に(喰ったと言う意見も)渡り合ってさら
に大ブレイク! ”男は顔じゃない” って概念をある種実践して見せた(笑)
ブロンソンの表現したカッコ良さは当時としてはかなり新鮮だったんじゃないかな。
ドロンの優男とブロンソンの野性味が絶妙のコントラストで、これを始めて見た頃はこの二人がお互
いに「友達」と呼び合って男の友情を浮かび上がらせるカッコ良さに胸を揺さぶられたものです。
1968年。まだ男の友情が正面切って描けた時代ですね……今こんなの作ったらすぐ 「ホモ映画」
に認定されちゃうでしょうねえ。密室で二人で裸になって汗だくになってるし……。
今ってなんかもう 「男の友情」 って聞くだけで気味が悪いもんなぁ……時代なんですかねえ、同性愛
者なんて昔からいたと思うんだけれど。
しかしこ〜のラスト言葉を交わさず通りすがりにタバコに火を点ける二人のカッコ良さはどうだぁ!
まぁ今見るとアザトイっちゃアザトイんだけど、当時ゃあまりのブロンソンの渋さにドロンも思わず 「
イエーイィ!」 って叫んでましたねぇ。