「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」
この作品でヤマトが本当に終わっていれば……いまだにヤマトはもうちょっとマシな伝説として語り
継がれてたんではないでしょうか……少年時代、無我夢中で観た第一作アニメ及び劇場版! この頃は部屋
中ポスターとプラモだらけでしたね。ブルース・リーの次でした。
それがこの感動の第二作でラスト、主人公の
古代進と森雪が一緒にヤマトと共に散った仲間達の英霊に伴われて玉砕して行くラスト! おお〜感動の終局
だぁと思っていたら……なんとテレビ版では玉砕せず! その後も古代と森雪は行き続けて、後はのべつ幕無し
続編地獄へ雪崩れ込んで行った……まぁその頃既に俺の部屋はスターウォーズの洗礼を受けてもうヤマトなん
て見向きもしなくなっていたんだけど。
けど今思うとスターウォーズって多分にヤマトの影響受けてると思われ
ますね。何よりも「宇宙戦艦」と言う発想がそうでしょう。ルーカスの初期のコンテを見ると帝国軍のスペース・
クルーザーは海に浮ぶ戦艦がまんま宇宙船になってるし、艦橋なんかもそのままですね。ファルコン号の光速
移動は言わば「ワープ」でしょう。ワープってのはヤマト以前にも「スター・トレック」でエンタープライズ
号がやってたけど、アレはどちらかと言うと次の回への橋渡しに最期にワープして終わるみたいな使われ方だ
ったのに対して、指定された場所から場所へ瞬間的に移動すると言う発想はヤマトからだったでしょう。
それと音楽にオーケストラを使った交響曲を使うと言う発想もまんまですね。宮川泰と言う人が作ったヤマトの
音楽はそれまでのアニメ音楽では考えられなかった、まるでクラシック音楽の様で、アニメの曲をサントラ買って
繰り返し聴くなんてことはそれまで無かったですよねぇ。エヴァンゲリオンの前にガンダムがあって、その前にヤ
マトがあったんですね。ヤマトの頃はまだオタクと言う言葉はなく、健全な少年アニメと言う感じでした。本当に夢
とロマンに満ち溢れていましたね。