「殺人のはらわた」
コレはチャールズ・ブロンソンが一番活躍していた時期に製作されて監督は「暴力脱獄」や
「マシンガン・パニック」を撮ったスチュアート・ローゼンバーグ。音楽ラロ・シフリン、共演が
「ドクトル・ジバゴ」や「夕陽のギャングたち」のロッド・スタイガー、ブロンソン夫人のジル・
アイアランド。なのに日本では劇場未公開。テレビとビデオでしか見られない作品なのだ。原題は
「愛と銃弾」なのにこの邦題は非常にヘン。なんだよ「はらわた」って、なんだか血生臭いホラーを連想
させるじゃねぇか。内容は全然ちがう。ギャングだかマフィアのドンの愛人であるアイアランドを
法廷で証言させる為にブロンソンがスイスの山から連れ出して国境を越えて逃げる逃走劇。途中列
車の貨車に積まれた車のエンジンをかけてぶっ飛んで逃げる凄い荒技なシーンがあったな。それに
確か死体の入った棺に爆弾を仕掛けて送り出し、ギャングのアジトを爆破してしまうのもこの作品
じゃなかったかな。やはりストーリーがあんまし思い出せないのは未公開なりに詰まらなかったの
か? んでもシフリンの哀切な音楽と雪山の風景、ブロンソンらしい荒っぽいアクションとかは強
い印象が残ってますね。