「セプテンバー」

ウディ・アレンと言うとやっぱり「マンハッタン」や「アニーホール」とか自作自演のイメージが強いけど、本人が 出ていない純然たる? 監督作品もある訳で、これもその一本なんだけど、アレンの出ていない作品は「インテリア」とか 「私の中のもう一人の私」とか、ドキッとするよな冷徹な緊張感のある作品がある。これもミァ・ファロー主演(だったか な?)の母親や姉妹との一見アットホームドラマの雰囲気で、音楽も静かな語り口のピアノなんだけど、その中で段々親子 の決定的な確執とかが浮き彫りになって行く展開。アレンが出ないで監督に徹した作品には本当に唸らされる完成度がある。 自ら出演している作品とは明らかに違う・・あれはあれで楽しくて大好きなんだけど・・どっちが良いとは言えないな。こ の作品は別荘かなんかに舞台は限定されてて、そこに集まった家族の何日かの話で、設定が舞台みたいで好きだったなぁ。 アレンの出てるアレン作品は段々どれがどれだか分かんなくなっちゃうけど、アレンの出ていないアレン作品はひとつひと つが忘れられない感動作品だった気がするなぁ・・・。

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