「疾風ロンド」
心情的な感動はあまりないけれど「面白かった!」タイプの爽快感がありました。
CMとか見ると阿部寛さんがガッツリ主役な感じだけれど、実は極秘に開発された細菌兵器を巡る奇想天外な群像活劇といった趣向だ。
何せ一番の見せ場であるスノボーチェイスはAKBの大島さん担当ですからねぇ。
雪山に細菌兵器の瓶が埋められてるという図式はかの「復活の日」を彷彿とさせるけど、本作はガラリと変ったドタバタコメディテイスト。
いるだけでそこはかとない可笑しみを醸し出す阿部寛さんの存在が作品の色合いを物語っています。
ボスキャラの柄本明さんが嬉々として演じている悪役は〜きっと一日で撮影しちゃったんでしょうけれど、全く楽しそうにシャウトして分かりやすい(笑)
モロツヨシさんのふざけっぷりも楽しいですね。この役はどの様にも演じられる余白のあるところを、お持ちの個性をのびのびと爆発させてる感じでした。
マクガフィンを巡るハチャメチャ活劇が終盤見事に集結していくという展開は、昔フランスのニューヌーベルバーグと言われた「ディーバ」とか思い出しました。
痛快でしたよ〜