確かもう晩年、主なストーリーを甥の満男ちゃん
と後藤久美子
に明け渡す間際の頃の作品だったかな……。
この作品
はなによりも三船敏郎
! かつて寅さんシリーズには博の父親役の
志村喬
や吉永小百合
(唄子)の父親宮口精二
! 等、黒澤組
の大俳優さんが出て来てその場だけ異常なオーラに包まれていたのを思い出すのだが。ここへ来て決定的な
三船敏郎
。しかもかつての人たちの様に登場人物の肉親と言う、あまり本筋にからまない脇役でなく、この作品の主役
と言える様な主要な人物として出演している。
もちろん出る度に違ったキャラで三回もマドンナを演じた
竹下景子
さんの娘振りもあっての好編になった
と思うけど、なにしろ三船の哀愁だよなぁ……それも寅さんとのコラボレーションとしてまた素晴らしかったなぁ……もう
今となってはお二人ともこの世にはいない人なんですねぇ……今見たらきっとそゆ意味でも胸がジンとするだろうなぁ。