「シコふんじゃった。」
かの周防正行監督が大傑作「Shall we ダンス?」を作る前の作品。
周防監督はその前に「ファンシィダンス」という都会の若者が田舎のお寺で住職を目指す姿を描いた「お寺モノ」を撮り、その次が本作「相撲モノ」そして次にかの「Shall we ダンス?」という「ダンスモノ」で大昇華するのだ!
しかして本作は「笑える」という意味では3部作? の中でも群を抜いている。物語は大学で自分が顧問をしている弱体の相撲部を何とか強くしたいと考えている教授(柄本明)が、単位を取り損ねて卒業が危うい学生(モッくん)に「単位が欲しければ相撲部に入って試合に勝つこと」を命じる。
そんな経緯で初めて相撲を始めたモッくんの奮闘を描くのだけれど、こ〜の竹中直人を初めとする弱体相撲部の面々の可笑しいことよ!
試合になると緊張していつもウンコしたくなっちゃう竹中直人、また貧弱な身体に包帯グルグルの対戦相手にも負けるところとか、映画館が大爆笑だったの思い出します。
そ〜してケラケラ笑ってるうちに、いつしか一生懸命な面々に心を打たれて、最後には爽やかな感動が沸いてきて……いや〜本当、この上手い映画作りが、次の「Shall we…」の大成功に繋がって行ったんでしょうねぇ。