SSTプロデュースによる別役実の「魔女シリーズ」連続上演の第二段!
ここは以前に同じく別役実の「五人の紳士」シリーズの連続上演があったところですが、
今回は看板女優の加藤久美さんをそれこそ看板に掲げた「魔女」シリーズの二回目です。
前回の魔女役で新しい魅力を開花させたと言う久美さんの芝居は、キャラクター造形が
怪しく・可笑しく・可愛く・少し狂っていて、まさに「はまり役」でした。
それと今回特筆すべきはインディジョーンズ姿で登場した勝又保幸さんは勿論なんだけ
ど、魔女の秘書? 役で登場する小玉陽子さんと言う女優さんはSSTの伝説シリーズ「あ
なたのすべて」に登場した時から注目していましたけれど、活舌と言いキャラクターと言い、
良いですねぇ(笑)。
彼女が加わることによって古株の久美さんと勝又さんとのアンサンブルが一層際立つ効
果を上げていたと思います。今後の展開が楽しみです。
別役作品の不条理劇は台本だけ読んでも訳が分からないし、まさに役者によるキャラク
ター造形によってどれだけ味わいのある芝居が出来るかに掛かっていると思います。
あまり他の役者さんがやってるところを見たことが無いので、比較出来ないところが残念
なんですけど。
希望としては「受付」をやって貰えないかなぁ……アレだけは何度か違う役者の物を見た
ことがあるので、是非久美さん主演で見せて貰えたらなぁと、希望ですけど。