「シティ・オブ・ゴッド」
いろんな情報や批評を見て「これはアタリ映画な匂いがする・・・」と言う自分の嗅覚を信じ
て都内唯一やってる六本木くんだりまで足を延ばして来たよ。六本木ヒルズって何よアレは?・・なん
だかピカピカで巨大な箱庭ん中にアホな人間どもが放し飼いにされていると言う感じ。映画館も都内で
は初?(立川にあったか)のTHX仕様で良いんだけどあんまし小奇麗すぎでオイラなんかは居心地悪
かったり(笑)でこの映画古くは「ゴッドファーザー」「仁義なき戦い」「スカーフェイス」「グッド
フェローズ」に準ずるブラジル版ってところかな。味付けは最近流行の手持ちカメラぶん回しに「トレ
インスポッティング」的人物紹介、ウォン・カーウァイやオリバーストーン「ナチュラル・ボーンキラ
ーズ」とかの映像処理と編集だね。監督さんはさぞ映画のことお勉強なさってるんでしょう。ブラジル
の少年犯罪の酷さは以前「ピショット」なんて作品(あれも実話だったかな?・・)とかもあって余り
に酷い状況が伝えられてるので今回はどんな実態が描かれるのか・・ってな期待があったんだけど、な
んか混乱する社会状況ではどこの国でもある徒党を組んだワルたちの文字通り血で血を洗う抗争劇だっ
たなぁ。ちょっとだけドキッとしたのは泣き叫ぶ小さな子供の足を打ち抜く残忍さとか、なんであんな
に簡単に大量の銃が手に入るんだろう・・とか言うことくらいかな・・。んでもあの黒人のワルはリア
ルで恐かったよねぇ、いかにも「さもありなん」と言う感じのワル振りはちょっと鮮烈だったかな。あ
とこの映画ちょっと長いよねぇ〜面白いし決して飽きたりしないんだけど、長くって疲れたよ。終盤に
なってやっと冒頭回想に入る前の繋ぎのナイフを砥いでるショットに戻って来た時は、ああやっと来た
か・・と言う感じ。六本木まで足を運んで損した気にはならないけれど、そんなに大アタリと言う程で
もなかったかなぁ・・・。にしてもせっかくのTHX映画館が出来たんだから、もっかいスターウォー
ズ特別編かけてくんないかしら・・・。