「ソナチネ」

 世界のキタノデビュー作「その男、凶暴につき」「3-4X10月」「あの夏、いちばん静かな海」に続く第4作で、海外でも高く評価され、最高傑作に挙げる人も多いとか。

 確かに当初のバイオレンスから後の「HANABI」に至るおセンチ路線への過渡期にあって、ブラックジョークとおセンチとバイオレンスが良いサジ加減でブレンドされて、沖縄と久石音楽も相まって、キタノテイストを堪能出来る感じですかね。

 何せウィキによると製作費が5億円で興行収入が8千万円だって(笑)普通に破綻してますけど、どんだけノビノビと感性に任せて撮ったのか、それだけ他の商業映画にはないテイストを味わえる作品なんでしょうね。

 こ〜のラスト、機関銃を持って単身殴り込みを直接見せずにビルの外から反射する火花と銃声だけで見せたりするのが新鮮でした。コレは後のタランティーノ映画でマネされてました。


リストに戻る