「スピード」

 御存知キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック及び監督のヤン・デボンの大ブレイク作品でしたが、コレ漫画で突っ込みどころもいっぱいでしたね。

 とは言え数あるおかしなところを差し引いても余りある面白さがあって、それが大ヒットの所以だったんでしょうか。

 バスに爆弾を仕掛けてスピードを落とすと爆発するって発送はまんま日本の「新幹線大爆破」ですけど、それをアメリカ映画お得意のカーアクションに置き換えた発送が良かったんだと思います。
 しかし途中が途切れた高速道路でなんでバスが上に飛ぶんだよう!……まぁまぁ(笑)
 身代金の受け渡しでゴミ箱に入れた金を地面の下から抜き取るなんて古い方法に騙されるなよう! まぁまぁ(笑)マンガですから。

 けれどヤン監督が撮影監督だった「ダイ・ハード」なんてもっとその辺が良く出来ていましたよねぇ。やっぱし脚本ですよね。

 けれどこの映画、全体の構成が三段階に分かりやすく別れていて、第一段階が冒頭の「エレベーター」の件、第二が主題である「バス」そして第三段階がラスト犯人との死闘になる「地下鉄」になって、段階が進むに連れてキアヌ演ずる主人公の人間としての成長が三段階に向上して行き、ラストはヒロインと愛に目覚めてハッピーエンド。
 ……って解釈を何処かで読んだけど、ほぅ、成る程なぁ……なんて思いました(笑)。

 しかしまぁ派手だし楽しい作品ではありましたよね。文句を着けたら切りが無いけど、一番不満だったのはデニス・ホッパーが弱すぎ! 観た時はもうすっかりホッパーの応援しちゃってて(笑)「なんであんな若造に負けるかなぁ」って気分悪かったの思い出します(爆)。



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