「スターマン・愛・宇宙はるかに」
「レイダース」のヒロインだったカレン・アレンが、失った最愛の夫と同じ顔を
した男に出会う。
でもそれは地球に漂流して来た宇宙人が生きて行く為にたまたま見つけた写真
を自分の身体にコピーした姿であった。
死んだハズの夫の出現に始めは戸惑い、言葉も話せなくなった夫の面倒を見て
いた彼女は、だんだんその宇宙人の素性を理解し始めて……と言う、「E.T」の
バリエーションと言えるメルヘンファンタジーな物語。
この地球に漂着してしまった孤独な宇宙人=彼女の夫を演じるジェフ・ブリッ
ジスの、姿は人間なのに中身は宇宙人っぷりがなかなかエグイ。
ジェフ・ブリッジスと言えばどうもオレ等の世代にゃ「キングコング」の兄ち
ゃんの印象が強くってね、でもここら辺りからかな、実は凄く演技派で上手い役
者さんだと言うことに気付かされたのは。
思えば「キングコング」のヒロインだったジェシカ・ラングも後に凄い演技派
に開花して行くんだよねぇ。
この映画は「グレムリン」やかの「遊星からの物体X」等、どちらかと言うと
怖い系パニックSFを得意とするジョン・カーペンター監督による、ホロリ系大
人のファンタジーな作品でした。小品だけれどちょっと良いです。