「スーパーマン」
コレって78年の作品で、思えばもうそんなに経ったのか・・って感慨に耽ってしま
うけど(笑)70年代なんですねぇ。当時は本当にリアルに人が空を飛んでる感があって驚い
たものですが、今の様にCGが全盛になる前の、最後のスゴイ作品だったんじゃないかな。オ
ープニングのシュパーって立体に向こうへ延びて行く文字がCGとして話題になってたくらい
だから。でも本当、近頃のCGだらけで理屈っぽい作品にくらべてなんと良心的で夢に溢れた
優しい作品作りなのでしょう。ビルの屋上に宙吊りになったヘリコプターから楽勝でヒロイン
を救う冒頭の場面の感激! 場内は拍手喝采でした。ヒロインの手を取ってニューヨークの夜
空をデートする、なんと言う素敵。楽しかったですねぇ、アメリカ映画って何てスゴイんだろ
うと当時は思っていましたね。隕石に乗って赤ちゃんのまま地球に降って来たスーパーマンを
育てたのは古き良きアメリカの代表みたいな優しい老夫婦なんだよね、だからあんなに優しく
て正義感に溢れたスーパーマンが育ったんだよね。これ見てると今の映画は観客への夢の見せ
方が間違ってるんじゃないかって思ってしまうくらい。悪役のジーンハックマンのキャラも貫
禄があってユニークなところもあって楽しかった。冒頭にちょこっとしか出てこない父親役の
マーロン・ブランドなんて主演の新人だったクリストファー・リーブの10倍くらいギャラ貰
ってたんだとか、しかしさすがの存在感ですね。この冒頭のシーンで宇宙に追放された三悪人
がパート2で地球に来てスーパーマンと闘うんだよね、コレがまた血沸き肉踊るスーパー楽し
さだった(笑)この作品からじゃないかな、始めから続編も一緒に作っちゃうと言うやり方が
出来たのは。とにかく懐かしい楽しい楽しい作品でした。