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「拝啓 僕は貴方のストーカーです」
ある日由加里という女の元へ送られてきた ”貴方をストーカーしていました” という手紙。
何のことだか分らないまま読んでいくと、書いてあることが本当に自分のことだと分ってくる。
一体何が目的なのか、手紙の送り主は誰? 相手は何処で自分と知り合ったというのか。
その正体や目的がだんだんと分ってくるのだった……。
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「夢精」
真面目だけが取り柄で浮気もしたことのない中年の増岡隆二は、一緒に仕事をすることになった泉原沙弥という美しい女子社員にあらぬ願望を抱いてしまう。沙弥は前職で不妊治療を専門とする医院に勤めており、男性器の勃起不全を治すスペシャリストだったという。
増岡から精力が衰えて妻との夫婦生活が途絶えていると聞いた沙弥は、夜のオフィスで増岡に特別な施術をしてくれるという。
戸惑いながらも増岡は沙弥に言われるままズボンとパンツを脱ぎ、ソファの上で四つん這いになる。そして沙弥は増岡の股間に手を差し入れて施術を開始するのだった……。
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「僕の生き霊」
冴えないサラリーマンの進は、ある日ストレス解消にと「退行催眠」なるセラピーを受ける。その時進は自らの魂が時空を越える不思議な体験をした。だが、その日から進の周辺で原因不明の死亡事故が相次いで起こり始める……
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「そこにいた女」
38歳のOL亜希子は年下の彼氏に捨てられて寂しい日々を過ごしていた。いつもの様に買い物をしてアパートへ帰ると、部屋に侵入していた何者かに包丁を突きつけられ、手足を縛られ監禁されてしまう。その正体は、近所で母親を刺し殺して逃亡して来た17歳の少年であった…。
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「そこへ行く男」
認知症で89歳の真次郎は、気が付くと老人ホームにいた。自分の名前も、いつからここにいるのかも解らない。昔戦争に行ったらしい。そして心の中に一人の女の存在がある。その女は誰なのか、何処にいるのか、その女に会うことが出来れば、自分の全てが解るに違いない。真次郎は痛切に思う。自分の人生を知りたい……
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