「ティファニーで朝食を」
今その言葉で使われているニュアンスとは全く違うんだけれど 「おしゃれ」 って言葉の発
生はオードリー・ヘップバーンにあるんじゃないかと思いますねぇ。
ティファニーだシャネルだって騒ぎ始めるきっかけはこの映画にあったかもしれないけど、
ここで言う 「オシャレ」 とは高いブランドの鞄や光モノを身に付けるのとは違います。
ティファニーの宝石が欲しいけど高くて買えないから、朝食のハンバーガーを食べながら、
まだ店員も来ていない店のショーウィンドウを眺めてガマンするとか(笑)。
お菓子のオマケに付いていたおもちゃの指輪をティファニーに持って行って名前を彫って
貰うとか(実際にやってくれるとは思えないけど)。
刑務所の大物囚人に妙な天気予報を伝えに行ってお金を貰うとか。
そして雨の中を迷子になったネコ(実は自分自身)を恋人と一緒に探して、やっと見つけ
た時に心が通じるとか。
この映画で描かれるそういったヘップバーンのひとつひとつの行為がたまらなく 「オシ
ャレ」 なのだ。
それから違う映画だけど 「麗しのサブリナ」 でオードリーは自殺しようと思い、大きなガ
レージの中で締め切ってたくさん止まってる車のエンジンを全部かけて排気ガスの中で寝
る(笑)「死に方さえもなんてオシャレな人なんだろう!」 って思ったけど、これってやっぱ
オードリーがやるからオシャレと感じるのかもなぁ(大笑)
ちなみにこの映画の音楽でヘンリー・マンシーニは確かアカデミー賞を取ったんだよね、
オードリーが弾き語るこの主題歌を聴いて小田和正は音楽を志したって、テレビで言って
ましたよ〜。