「時をかける少女」
この頃の大林作品は本当に珠玉の輝きを放っていましたね、コレは昔NHKで放映されていてオレも夢中になって観ていた 「少年ドラマシリーズ」 の中の 「タイムトラベラー」(だったかな)と同じ原作の映画化で薬師丸ひろ子に続く角川シンデレラ2号の原田知世の
発主演作でした。
この何と言う可愛らしさよ! 大林監督が当時 「監督は主演女優に恋をして撮るんです」と言っていた言葉になるほどなぁと感心した。しかしこのベタベタな作り話、ともするとドッチラケになりかねない派手な映像処理の見事な効果! そして胸に迫る
この切なさはどうだ!
監督の才能としか言い様が無いけれど。近頃の映像処理にばかり凝って内容を伴わない主客転倒の詰まらない作品はコレを見習って欲しいなぁ。伝えたいニュアンスがあっての映像処理だから効果的なんだよ、冒頭の雪が降ってる表現とか実に素敵だったな。