「トッツィー」
かの自他共に認める? ハリウッドの演技派第一人者ダスティン・ホフマンが遂には
女性役? までをも完璧に演じきってしまった楽しい楽しいコメディでした。
オレが思うにダスティン・ホフマンと言う役者さんは一流を超えた超一流と言っているんで
すけど、シナリオの勉強法のひとつとして、自分が好きな映画を観ながらメモを取ってシナリオ
の構造を分析してみる、という勉強法があるのだけれど。
その時前々からシナリオが良く出来ているなと思っていた「クレイマークレイマー」を分析
してみようとしてDVDの特典映像を見てみたら……。
ナント、その映画でオレが「ここが凄い」と思ってたシーンやエピソードの全てが、元々あっ
たシナリオでなく、現場でダスティン・ホフマンが考えたアドリブだったと言う……。
目からウロコがボロボロッと落ちましたよ。おお、コレが一流の役者の仕事と言うものなのか
と。
しかして本作のダスティン・ホフマンは、売れない役者で、もうどんな仕事でもやらないと生
活が苦しい、それでたしか女性の司会者か何かの仕事のオーディションを女装して受けて見事に
合格し(笑)やがてテレビに出演して「女性として」人気が出るという物語じゃなかったかな。
そ〜れがもう本当に楽しくて、女性として親しくなった女友達(ジェシカ・ラング!)に異性
として好意を寄せるんだけど、相手は自分を女性だと思ってるので話がややこしくなってみたり。
あと売れない役者仲間? のルームメイトのビル・マーレーのちょっと惚けたキャラが最高で
す(笑)。
マーレーは「ゴーストバスターズ」とか「チャーリーズ・エンジェル」等で惚けたコメディ役者
振りを発揮していますけど、本作のダスティン・ホフマンのルームメイト役が一番フィットして
当たり役だったよな気がしますねぇ。
いや〜本当楽しかったです。本当のことがバレてジェシカ・ラングに嫌われて、ラストで確か
街中で会うんじゃなかったかな。その時のセリフが最高なんですよ。
主題歌も綺麗で本当良かったですね。