時代は明治だか大正だかよく分かんないんだけど、死んでしまった兄の奥さん(つまり義姉)と暮らす 自転車屋の男の話。彼はずっと義姉に恋心を秘めているのだが、憧れていた兄に遠慮して弟としての領分を守り 続けようとする。そんな主人公にその町で暮らす郵便配達夫や駅員、彼に恋する警察官の娘や特高刑事等の人間 模様が絡み合い、やがて義姉がかつて売春婦だったことが明るみになったことからそれまでマドンナだった彼女 に対する町人たちの態度が一変し・・・と言う様な残酷なストーリーが新劇調の芝居で展開して行く。コレ以前 にとっても好評を得た作品の再演、と言うふれこみだったけど、正直「そんなに良いか?」と思ってしまった (スンマセン)まず主人公を始め演技の上手い人とイマイチな人のギャップが気になった。あと時代物としてセ ットや衣装に凝ってるの分かるんだけど、所々安っぽいのが目に付いて違和感があった(失礼)テーマとしては 悲しいことがあっても人生を必死に生きて行く人間の哀愁・・みたいなことなんだろうけど、それにしちゃちょ っとカタルシスに欠けたかなぁ・・いろいろ言ってすんませんが、主人公の役者さん頑張っててとっても良かっ たです。