「追憶」
こ〜れを見た時ゃなんだか大人になった気がしましたねぇ。
「お互いに愛し合っているのに、生き方が違うから別れなければならない……」って、そん
なことってあるんだなぁ……みたいな。
この映画はそのことを理屈でなく、実感として感じさせてくれた。哀愁漂うテーマ曲はス
タンダードとして有名ですね。誰かと付き合って別れる度にこの曲を思い出したり(笑)。
「追憶」なんとも良い邦題を付けたものですねぇ……この漢字二文字の悲恋モノってやっぱ
し「哀愁」からの系譜なんでしょうか。
原題の「The Way We Were」は「かつて私たちがたどった道」みたいな解釈なのかな、
原題もそのままと言う感じだけど、やっぱりこう言うハマった邦題って日本の漢字の持つ深
い意味合いが効いてて素敵だと思う。
こぉ〜のロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライザンド! 監督シドニー・ポラ
ックの何とも知的でビタースィートなラブストーリーよ!
気持ちは愛し合ってるのに、お互いの生き方、心情の違いが許容範囲を超えて、別れなけ
ればならなくなる……その様子が、理屈じゃなくて二人の演技によって表現されている。
バーブラ・ストライザンドが夢中になって政治論をまくし立てると、呆れてお手上げになっ
てしまうロバート・レッドフォード。もう笑うしかない彼の気持ちが痛い程に伝わって来て、
あ〜あ、この二人、ダメなんだな……って、見てるこっちがため息をついてしまう。