週間? TV映画勝手におしゃべり!



「ブラッド・ワーク」


1月29日午後1時35分~テレビ東京

 スタローンとかシュワルツネッガーとか、ハリウッドにスターが出て来ても、トップで活躍するのはせいぜい10年くらいのものなのに、イーストウッドはもう40年もずっとヒーローなんだよな。
 しかも監督としてもアカデミー賞を取ってしまうくらいの技量を見せる活躍振り、コレは誰にも真似出来ませんね。

 映画が一番面白かった60~70年代から今だにバリバリの現役でトップに立ってるんだから、なんかもう「イーストウッド」と言うひとつのジャンルを作ってますね。いろんな映画でどんな役を演じても全てに共通したこの人らしさが貫かれてる。
 この映画も勿論たっぷりなイーストウッドテイストに貫かれていて、彼の生きる「男の倫理」がガンコに、時には暴力に訴えてでも(笑)貫き通す律儀さは彼だからこその説得力。

 今回は心臓移植を受けて命を救われた刑事と言う異色の設定ですが、今回もが~っつりイーストウッド兄ィのテイストで、キッチリとその恩に報いてくれます。

 しかーしこの人もう本作の時点で70歳を超えてるんでしょ? 最近の「硫黄島」二部作~「チェンジリング」~「グラントリノ」(コレはショックでしたけど)の精力的な監督っぷりといい、こ~の相変わらずのタフガイ振りにゃあ男の生き様のお手本みたいで嬉しくなっちゃいますねぇ。

 マカロニウエスタンに始まりハリウッドのスーパーヒーローになり、今や超一流の映画監督ですよ!
 よく映画の歴史の中で誰が一番……とかって話するけれど、まぁ映画監督として第一人者は名実ともにスピルバーグですね(個人的にはデビッド・リーンですけど)俳優だとやっぱしスティーブ・マックィーン。
 監督とか俳優の垣根を取って"映画人"と言うカテゴリーがあったとしたら、間違いなくイーストウッド兄ィはベストスリーくらいにゃ入ってんじゃないでしょうかね。



「スターリングラード」


1月16日午後1時35分~テレビ東京

 ジャン・ジャック・アノー(「薔薇の名前」「愛人・ラマン」「セブンイヤーズ・イン・チベット」)は一時期個人的に一押しの映画監督でした。

 寡作なんですよね、それだけ自分のペースで、きっと自分のやりたいモノを自分のやりたい様に作っている監督なんだと思う。キューブリックの様にね。

 その作品の作り方と言うか姿勢はかのデビッド・リーンを思わせる様な、歴史的大スケールの中に個人のドラマを描き込むと言う手法。
 こう言う風な映画の作り方をオレは「文化人類学的映画」と呼んでいるんだけれど、これこそが映画と言うモノの究極の作り方だと思うノダ……。

 例えばかのデビッド・リーンの「ドクトル・ジバゴ」は当時ソビエトで発売禁止になったロシア文学をイギリスの俳優がシベリアかなんかで撮影した英語の作品。

 ベルドルッチの「ラスト・エンペラー」は中国の歴史をイタリアの映画監督が英語で作り、日本の作曲家(坂本龍一)が音楽を書いた。

 原作者・監督・演者・スタッフが国境を越えて結集し、歴史のうねりの中で葛藤する人間の姿を描いて行くと言う、なんと言う素晴らしさ!

 本作では歴史に名高いスターリングラードの激戦の中で実在したスナイパーとドイツ将校との戦い、戦場の恋、家族、運命等……とにかく歴史の事実と言う重みと映画の巨大なスケール……その中に描かれる人間。

 これを見た時は久々に嬉しかった。アノーはきっと今も新作を作っている、何年先になるか分からないけれど、本当期待してる。

 きっとまた「これこそが映画だ」と言うスゴイ物を見せてくれるに違いないのだ。



「ビバリーヒルズ・コップ2」


1月16日午後1時35分~テレビ東京

 これは楽しい楽しいエディー・マーフィーの軽快でポップなノリとトニー・スコットのスタイリィッシュなセンスが上手く融合した傑作。
 本シリーズの中では何と言ってもこの「2」が最強! もう本当に楽しかったなぁ(笑)それにしちゃ次のジョン・ランディスの撮った「3」の何とつまらなかったことよ……。

 噂じゃ本当はもっと早くに「3」を作りたかったんだけど、当時爆発的にブレイクしてたエディ・マーフィのギャラが高すぎて作れなかったんだとか……まぁスターとしてはギャラの「格」って大事なんだろけど、あんましお高く留まって作品作らずにいて、挙句に落ち目になってやっと出たと思ったら詰まんなくなっちゃってたんじゃ、それこそ本末転倒ですよねぇ。

 で~もコレは本当「48時間」でブレイクしたあと本シリーズの「1」で本領発揮し始めたエディ・マーフィが乗りに乗っていたゴキゲンな快作でしたねぇ。本当に楽しかった。適役の当時売れてたブリジット・ニールセンもクールで良い感じ。それとマーフィーに協力する地元の刑事二人が笑わせてくれる、特に今回何故か武器マニアになってるヒョロッとした方が可笑しい。楽しく笑ってアクションも楽しめる最高のエンターテイメントでしたねぇ。



「ヴァイラス」


1月16日午後1時35分~テレビ東京

 ヴァイラスって言うから昔ガメラと戦ったバイラスかと思ったら違うらしい、でもバイラスも宇宙怪獣だったからもしかして語源は同じだったり? 誰か知ってたら教えて。

 コレ面白いですよ。なかなか笑えるし。謎の宇宙生命体と人間たちの戦いが漂流する船の上と言う極限状態で展開する、言わば「エイリアン」のバリエーションなんだけど。

 この生命体の設定が奇抜で、実態は無いのだけれど、自分で機械工場を操って不気味な機械生物をどんどん作っちゃう!
 つまり具体的には人間とその機械生物たちとの戦いになる訳で、壊しても壊してもまた新しく作っちゃうので焦るのだ。その機械の様子がなんとも不気味で、船の上と言う限定された空間も定番だけれど上手く使われてると思う。

 いわゆるB級丸出しであんまし話題にもなってないけれど、でも隠れた面白作品だと思います。とにかくドナルド・サザーランドが楽しいですよ(思い出し笑)。



「耳をすませば」


1月11日夜9時00分~日本テレビ

 スタジオジブリ作品ですが監督は宮崎駿でも高幡勲でもない新人? さんでした。そのせい? なのかなんと言う瑞々しさ、ほのぼのと言うか切ないと言うか、中学3年生のお話が本当に爽やかな春の風の様に展開して大好きです。

 「ベタすぎて見ていて照れる」と言う方もいるようですが、なんの時にはこうした照れくさい程の初々しさにどっぷり浸ってみるのもひとつの快感ですよ。

というか本作品の様な青春時代を過ごせなかった人が酷くコンプレックスを抱いてしまい「耳をすませば鬱」になる現象もあるのだとか(笑)。

 そりゃ映画みたく綺麗な思い出じゃなかったかもしれないけど、少年の頃初めて自分で一生懸命何かをやってみた記憶とか、誰でもあるんじゃないかな。

 今時こんな爽やかな涙を素直に流させてくれるアニメって他にそうないと思いましたね。



「風の谷のナウシカ」


1月4日夜9時00分~日本テレビ

 コレを見た時は宮崎駿監督って天才だと思った。コナンルパン等の大活劇から後年の「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」の自然と人間の確執的なテーマを前面に出した作品群にいたる丁度転換点に当たる作品。

 これはアニメの持つ可能性を無限大にまで一気に持って行ったんじゃないか、宮崎アニメの中ではコレがダントツに好きですね、と言うかコレだけが他の作品より飛び抜けてスゴイと思う。何と言うイマジネーション! 何と言う抒情! これは理屈抜きに感動した。スゴイと思った。

 正直後期の大ヒット作「もののけ姫」はオレちっとも面白くなかったんだよね……人間と自然との対立の図式が余りにも理屈に過ぎて気持ちが付いて行かなかった。こんなもん作るくらいなら自然についての論文でも書けば良いじゃん……くらいに思った。

 本当に人の心を打って感銘を与えるモノって理屈じゃないんだよな、やはり感性に働きかけるモノは理屈抜きに強い! だからコレ最初に見た時スゴイ天才だと思ったんだけれど、後で「もののけ」見たら「ナウシカは偶然だったのか?……」って思ってしまった(笑)きっと作者もある意味コレは迷いながら作っていったんじゃないだろうか……作者自身にも完成した時点でどうなるかと言う、未知数な部分がありながら作って行ったのではないだろうか。

 状況設定と、キャラクターと、久石譲の音楽と……そこに奇跡が起こってトンデモナク素晴らしい物が出来てしまったのではないだろうか。なんて言い方は宮崎監督にすげえ失礼だな(御詫)。


「コン・エアー」


1月4日午後1時35分~テレビ東京

 善玉も悪玉も両方出来る幅広い俳優ニコラス・ケイジがバリバリの善玉です。

 飛行機版ダイハードで乗客が全部護送中の囚人と言うのがミソ! 囚人輸送用の飛行機を乗っ取った極悪人たちを相手にニコラス・ケイジが単身立ち向かうド派手ハリウッド劇画アクション。

 ニコラス・ケイジって善玉の時は人の良いお兄ちゃんキャラだよね、どちらかと言うと悪玉の時のが凶暴で恐いインパクトがある気がする 「殺しの接吻」 とかヤだったよな(笑)

 本作でニコラス・ケイジが闘う悪玉のリーダーのマルコビッチが可愛くて良いですねぇ(笑)やっぱこゆヒーローアクション物のポイントは悪玉ですからねぇ、結局最後にやられちゃうのが分かってるのに奮闘する憎まれっぷりには楽しくてワクワクしちゃいます。

 それとコレで笑えるのが途中リーダーのマルコビッチでさえ尊敬する偉大なる極悪人が全身拘束服を着せられて車椅子に乗せられて物物しい音楽に乗って登場するんだけど、一体どんなヤツなんだろう……と期待させといて結局最後まで何もしない(笑)一体あいつは何の為にあんなに物物しく登場して来たんだ?
 観た後に何も残らないですけど、しばし浮世を忘れて劇画な世界に耽るには満足な映画かな。楽しいですよ♪



「ソナチネ」


1月3日深夜3時55分~TOKYO MX1

 世界のキタノデビュー作「その男、凶暴につき」「3-4X10月」「あの夏、いちばん静かな海」に続く第4作で、海外でも高く評価され、最高傑作に挙げる人も多いとか。

 確かに当初のバイオレンスから後の「HANABI」に至るおセンチ路線への過渡期にあって、ブラックジョークとおセンチとバイオレンスが良いサジ加減でブレンドされて、沖縄と久石音楽も相まって、キタノテイストを堪能出来る感じですかね。

 何せウィキによると製作費が5億円で興行収入が8千万円だって(笑)普通に破綻してますけど、どんだけノビノビと感性に任せて撮ったのか、それだけ他の商業映画にはないテイストを味わえる作品なんでしょうね。

 こ~のラスト、機関銃を持って単身殴り込みを直接見せずにビルの外から反射する火花と銃声だけで見せたりするのが新鮮でした。コレは後のタランティーノ映画でマネされてました。



「カサブランカ」


1月2日午後12時00分~テレビ東京

 恐らく映画の歴史上のベスト50くらいにゃ入る作品ではないかな。

 第二次世界大戦真っ只中に作られた奇跡の名画中の名画!

 要するに自分の大好きな女を世界平和の為に他の男に譲るという、カッコ良い男の話だ。

 コレって概略は寅さんに通ずる物があると思うのだけれど、どうして日本でやると寅さんで、アメリカでやるとこうもカッコ良いダンディズムになるのか?

 こ~のサルみたいな顔したハンフリー・ボガートのなんというカッコ良さよ!

 日本の女性たち! 今一度認識を新たにしましょうよ! 男は顔じゃないと言うことを! 頼むからコレ観て下さいよ(泣)

 でも実はコレ戦争の最中に作られているだけあって、アメリカの敵国だったドイツ・イタリアに対する敵愾心やプロパガンダ的な要素が多々含まれているのだけれど、人々の胸に残っているのはただひたすらに切ない恋の情熱ですやね。

 やっぱし人の心に残る物というのは、政治的な理念とか理想とかではなく、恋心という心情的な感動なんですよ!

 そ~して多分一生口にすることは無いであろうボギーのカッコ良すぎるセリフの数々……まぁ何より有名なのはコレですやね「君の瞳に乾杯」。

 それと「昨日は何処にいたかって? そんな昔のことは覚えてないな」「今夜は何処にいるかって? そんな先のことは分からないね」
 うぃ~ニクイニクイ~ってとこかな(笑)

 個人的になにより響いたのは「昨日蘇ったロンドンの思い出に生きるよ」ですね。どれもボギーの早口の中でサラリと言ってのけるのでお聞き逃しなく!

 この作品撮影中は台本も出来てなくて、その日その日で出来た分だけ撮影してて、役者も自分が演じているシーンの意味も分からなかったのだとか。
 オープニングの模型丸出しの飛行機着陸シーンとか、イングリッド・バーグマンも失敗作だと思っていて、完成してから何年もまともに見たことも無かったとか、それでいてコレ程の素晴らしさを醸し出しているという。

 まさに奇跡の様な映画なんですね。でもこのボギー演ずるリックの行動! リアルに想像するに、同じ行動の取れる男なんて現実にゃ一人もいないのではないかな。

 だからこその名画なのでしょうけれど。うぃ~カッコ良すぎる。



「マイノリティ・リポート」


1月1日午後3時~tvk

 スピルバーグの近未来ヒッチコック? サスペンス。

 未来世界の警察の設定が面白い。それは予知夢を見る能力がある超能力者が見る未来に起こる犯罪を映像に写し出し、その犯罪が起こる前に犯人を検挙してしまうと言う……。
 つまり犯人はまだ何もしていないのに未来に自分の犯す罪の為に逮捕されてしまうと言うのだ。

 まずこのいつも水に浸かって眠っている三人の超能力者がユニーク。見てて「この三人が死んでしまったらその後はどうするんだろう……」とか考えてしまった。
 でこの未来の犯罪を防ぐ警察のやり手警察官であるトム・クルーズがある日映し出された予知夢を見ると、あろうことか自分が殺人を犯す場面が映し出されている!
 大変だ! 未来に犯す殺人の罪で自分が逮捕される! と言う訳でそこからがヒッチコック。脱兎のごとく一目散に逃げ出すのだ。

 今まで未来の犯罪を犯す犯人たちを捕まえて来たクセに、自分の身に降りかかかってみるとやっぱり理不尽なのだ。
 理不尽に犯罪者扱いされて、その汚名を挽回する為にひとり孤独に逃げ回ると言う辺りがヒッチコックなんだけど、そこで舞台となる未来の都市の描写が面白い。

 なんだけど後半に至るにつれて段々つまらなくなる展開が惜しい! と言うか安直で陳腐なんだよなぁ……残念っ!
 せっかくのとっかかりの面白い設定が全然活かされていない。公開前の宣伝文句とかはとっても面白そうに感じたのに。

 もっと人間性とか人間の中のほんの少数派(マイノリティ)の存在価値だとか、そういった命題に展開して行くのかと思いきや、何だか陳腐な刑事ドラマみたく最後に思わぬ黒幕が判明して……みたいな結末に落ち着いてしまうんだよねぇ。
 ちょっと察しの良い人ならもう途中で展開が分かっちゃって興醒めするんじゃないかな。オレなんかもうあの大物俳優が出て来ただけで大よそ読めちゃったもんねぇ。
 こんな大物がこんなチョイ役で終わるわけねえもんなぁ……って。ヒントはメリー神父(笑)ネタバレ御免。



「風と共に去りぬ(前後編) 」


1月1日午後12時00分(前編)午後3時(後篇)~テレビ東京

 今更何をという向きもあるでしょうけれど、やっぱしちょっと喋りたいので書いちゃいますねぇ。

 この映画が作られたのって1939年ですよ! 太平洋戦争が始まったのが1941年、その2年も前にこんなモノが作られていたなんて!

 戦時中に中国だか満州だかで敵国からの押収品の中にこのフィルムがあって、それを観た当時の軍人が「アメリカという国の凄さに驚いた」とテレビで言っていたのを覚えています。

 日本の映画の歴史上ベストワンはオレ勝手に「七人の侍」だって言ってるんですけど、アメリカ映画のそれはコレだと思いますねぇ。

 メイキングを見るとまた当時のハリウッドの映像技術に驚かされます。ええっ! と驚かされる場面がブルーバックの合成画面だったり。

 そしてコレこそが007シリーズと並ぶ、監督や俳優の物ではない「プロデューサーの映画」ですね。

 当時世紀のベストセラーと言われた巨大なる原作小説を、映画化するに当たって「監督は誰がやるのか」「配役はどうなるのか」と世界的な注目を浴びる中で、映画化権を買ったプロデューサーの采配に全てが掛かっていた。

 それでも完成した作品は決して案パイで大味な出来ではなく、南北戦争を背景に時代の荒波に翻弄されながらも力強く生き抜くヒロインの姿が、等身大の人間として見事に描き切られている。

 こ~のラスト30分のクラーク・ゲーブル VS ビビアン・リーの喧嘩の壮絶なことよ!

 つかみ合ったり殴ったりする訳ではない、双方の人生が激烈にぶつかる凄味には、単に痴話喧嘩とか夫婦喧嘩と言い捨て切れない気高ささえ感じてしまう。

 監督も出演者もほぼ全ての人たち? がこの世にいなくなっているのに、こうして輝き続け、今も生きる人々を感動させ、生きる希望を抱かせているなんて。

 あ~映画って本当にいい物ですねぇ。と言ってみたくなりますやねぇ(笑)。



「荒野の七人」


12月25日午後12時40分~テレビ東京

 小学校の頃この映画が大好きで大好きで、時々テレビでやるともうウッキウキでかじり付いて見たもんです。

大概土曜の9時~二週に渡って全編後編でしたね。もぉ~うカッコ良くってカッコ良くって……初めて自分のお小遣いで買ったサントラ盤がコレでした。あ~の血湧き肉踊るテーマ! もう擦り切れてレコード透けて見えちゃう程繰り返し聴いてました♪ 

 しかし時が過ぎ、やがて中学時代に黒澤明の映画を知ることになり。本作を含めてそれまで大好きだった「荒野の用心棒」も「ゴッドファーザー」も「スターウォーズ」も全てが引っくり返ってしまうことになったのでした。

 この映画、これはこれとして別モノとして観れば良いんだけれど。やっぱし本家と比べて見ると余りにもスカスカでハリボテのようですね……。
 まぁスタイリッシュと言う観点から見れば。確かにここに出てくるブリンナーもマックィーンもブロンソンもコバーンも……みんなみんなスラリとしててストイックでカッコ良かったですけどね。

 だ~けどこうして見ると、ほんっとに思うのは、アキラ・クロサワの偉大さですね。今ハリウッドの映画人で最大の大物と言えば何といってもクリント・イーストウッドでしょ。その彼はカンヌ映画祭にクロサワが来た時に「今の私があるのは貴方のお陰です」と挨拶したとか。
 ジョン・スタージェス監督は本作の成功によって次に来るのがかの「大脱走」ですよ。ブロンソンやコバーンは本作を期に映画が一番面白かった60~70年代に活躍して行くのだし、マックィーンに至っては今のところ紛れも無くハリウッド史上最高のスターですからね。



「シックス・センス」


12月17日午後1時35分~テレビ東京

 この映画エライ評判だったけど、オレはあんましピンときませんでしたねぇ……。

 まぁ最後になんかホロリとさせるってのは分かるんだけど、そんなに意表を突かれたって気はしなかった。

 と言うのはこの(ミイラ取りがミイラだった)ってパターンは以前の「ゾンゲリア」や「エンゼル・ハート」で免疫があったし、知ってる人はここまで聞いちゃうとネタが分かっちゃっただろうけど(スンマセン)。
 ん~でまた本作のヒットでその後「アザーズ」や「シャッターアイランド」とか「インセプション」……等々の亜流を生み出しましたねぇ。

 オレとしてはシャマラン作品では後の「アンブレイカブル」や「サイン」「ビレッジ」のヘンテコなヒネリ方のがず~っと好きだったなぁ(笑)



「明日に向かって撃て」


12月4日深夜2時05分~フジテレビ

 ロバート・レッドフォードと一緒に寝ているキャサリン・ロスを、夜明けに外から呼び出すポール・ニューマン「持ってけ」と応えるレッドフォード。そして自転車の "前" に乗っけて朝の牧場を走り出すと流れるバート・バカラックのテーマ・ソング!

 このタッチはそれまでの泥臭かった西部劇を一新した眩しいまでの瑞々しさ! 今観てもきっとその眩いばかりの鮮度は落ちていないでしょう。

 ピカーッと光るランタン? を馬上に光らせてドドーッと何処までも迫って来る追っ手の恐さ、崖っぷちに追い詰められてポール・ニューマンが川に飛び込もうと言ったら「俺は泳げないんだ」と言うレッドフォード(笑)拳銃を抜かざるを得ない状況になった時「人を撃ったことないんだ」と告白するポール・ニューマン(笑)

 こ~の実在した二人組みの強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの生き様の何と粋でカッコ良かったことか!

 そしてあのラスト、ストップモーションに二人の生き様が鮮烈に輝いて、無駄にストレス溜めて生きるのなんてバカらしくなりますね。とか言うと危険発言かな(笑)しかし少年だった頃観た時にはそんな思いを抱かせましたよ。

 そしてこの二人と途中まで行動を共にする女キャサリン・ロス。たまたま先に会ったのがサンダンス・キッドだったから……とサンダンスと付き合っていて、ブッチとも恋人の様に仲良しだけれど、ブッチは決してキャサリンには手を出さないしサンダンスもそれを信じきっている。

 この男2人と女1人の関係性も新しかったですね。今のドラマなら間違いなく女は男二人のどちらにも抱かれてしまうところでしょうけれど(笑)

 このならず者の時代の終わりと共に滅んで行く男たちの生き様と言うのは、同じ盗賊を素材にしたペキンパーの「ワイルドバンチ」やレオーネ「ウェスタン」もそうですけど、どれも詩情に溢れていて胸に迫る、西部劇のジャンルのひとつですね。

 ジョージ・ロイ・ヒルという監督は本作の他にも「華麗なるヒコーキ野郎」や言わずとしれた「スティング」とか傑作をいっぱい撮っていますね。



「親切なクムジャさん 」


10月21日午後3時00分~TOKYO MX2

 韓国映画が勢いに乗り始めた最初の「シュリ」や「JSA」の頃はまだ「こんなもんか」と余裕をかましていましたけれど「オールドボーイ」「殺人の追憶」や本作の辺りから、この分野に関しては追い抜かれてしまいましたね。

 何と言う奇想天外で、リアルで怖い人間の恨み、地上波で放映できるのか? な残酷描写……。
 「悪魔を見た」「母なる証明」等々みんな面白かったですねぇ!

 中でも本作は特にキョーレツな印象が残っていますね。こ~の主人公、クムジャさんの哀しい運命、壮絶な復讐を堪能しましょう。



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