週間? TV映画勝手におしゃべり!



「ルパン三世 カリオストロの城」


1月19日夜9時00分~日本テレビ


 今さら言わずもがなの超ゴキゲン冒険アニメですね。ところがコレって公開当時はあまりに観客が入らずに1週間で打ち切りだったんんだとか! でも数少ない観た観客の口コミによって徐々に人気が高まったんですね、コレで長編デビューした宮崎監督の出世作と言って良いんじゃないかな。

 こう言うことってよくあって、かのリュック・ベッソンを一躍ブレイクさせた「グレート・ブルー」だってオレ勇んで観に行ったらまだ1週間も経ってないのにあまりの不入りに打ち切りになっていて、代わりに「敦煌」をやっていたのだ! しょうがないから後にいわゆる二番館に落ちて来た時飯田橋のギンレイホールでスカスカの場内で感動・号泣したのを覚えてる。

 「なんでこんなスゴイ映画を誰も観に来ないんだ!」って思ってたら後に完全版の「グラン・ブルー」としてリバイバルして大ヒットするんだよねぇ……しかしオレは絶対新宿プラザの大画面でアレを観れなかったことはずっと恨みます……ってこの映画の 話じゃなかった(笑)。

 とにかく「カリオストロ」もそれ程面白かったってことですよね。恋と冒険、ロマン、なんと言っても宮崎アニメの醍醐味であるアリ得ないけどユーモアがあって楽しいアクション描写。この手の活劇的な面白さが何故後の宮崎アニメには無いんだろうと思うと、悪役が本当に憎ったらしいんだよなコレ(笑)ルパン言うところの「ロリコン野郎」がスゴイムカツクからカタルシスがあるし面白いんだよなぁ。

 そうそううちの近所にその名も「ラピュタ阿佐ヶ谷」って小さいけど凄い設備の映画館があるんですけど、こないだそこで宮崎駿が初期にスタッフで参加してる「長靴をはいた猫」を何十年振りかに観たんだけど、コーれがもう何と言う素晴らしさ! これこそが宮崎監督の原点だ! と認識されました。冒険、ロマンス、悪役! 活劇! もう本当に楽しくて、こんなの子供が見たら口空けて見ちゃうだろうなぁと思いましたね。古いからテレビじゃやらないかな。もしDVDとか出てたらお勧めしますよ。
 


「呪怨2」


1月14日午後3時00分~TOKYO MX2


 待ってました! の楽しい楽しい(?)お化け屋敷ムービー第二段! 続編ってのは作る方は大変なんだよね。一作目の卓越したアイデアを超えるアイデアなんてそう出るもんじゃないし、でも観客はそれを期待して来るし……如何に頭を絞ってアイデアを出して、しかも飽くまで第一作の設定を踏まえての展開をしなければならない、と言う極めて困難で分の悪い作業ナノダ。見てる方はそゆのも含めてどんなモノを見せてくれるのかなぁ……とワクワクしちゃうし(笑)。

 今回もさぞ頭を捻ったであろう「いかに恐い場面を作るか」に挑んだ楽しい(?)シーンが沢山ありました(笑)そもそもこのシリーズはビデオ作品で「2」まであった訳だけど、ビデオ版の2本はどちらもあの衝撃の伽耶子さんがズルズルと階段を這いずって降りて来るシーンがメインになっていて、それに前後する形で「1」と「2」は物語が多分に重複していた。映画版の「1」は言わばビデオの「1」をグレードアップした様な感じだったけど、オレ的にはあの階段のシーンのキモさは映画館で大勢でワーワー言いながら見るより家で一人の昼下がりにマイナーな感じのビデオ作品で観た時の方が数段ビビッた……。

 そもそもこの清水監督が認められてビデオ作品を撮るに至ったきっかけは何かのセミナーでこの階段シーンを撮って、その出来栄えに黒澤清監督らが仰天して……と言うことらしいので、やはりこのシリーズの基本はあの場面にあるのだ。しかし映画版「2」に至ってはさすがにもうあの階段だけでまたオチを付けるワケにいかないだろうから、それに変わるどんな衝撃シーンを見せてくれるんだろう!? と言う期待があったワケだ。結果は……まぁ見てのお楽しみと言うことで……ヒントは「ええ~~~っ……そう来たのぉ?」全然分からんな(笑)。

 あとこのシリーズのもうひとつの特色はあの独特の時間軸のバラしかたにあるよね。よく現実の時間を遡る……とか事件を複数の証人の証言で整理してみる……とかはあるけれど、ここまで一見ランダムに、前後関係もそれぞれの関わりも観客に不明のまま並べたてて、んで見ているうちに序序に物語の全体像が見えてくる……と言う独特の構成は観客に恐怖を盛り上がらせて行く効果があって面白い。

 まぁ「リング」の大ヒットの亜流と言ってしまうことも出来るけど、貞子=伽耶子。似てるとこあるもんね、服装とか動作も。んでも貞子さんは最後にちょっとしか出て来なかったけど、伽耶子さんは頻繁に凄く恐い顔して何度も出て来るので、コチラの方がお徳な気分ですよ~。


「テルマエ・ロマエ」


1月13日夜9時00分~フジテレビ


 考えてみれば、お湯を沸かして浸かる日本の "お風呂" って、外国に似た様な物があるとすれば "ローマ風呂" だけですよね?
 時代も文化も全くちがうけど、この希少? な共通点に目を付けた発想で勝負する奇想天外な物語だ!

 居酒屋で話す冗談みたいな内容を作品化する映画って、結構あるし楽しいのだけれど、大概はあまり本気でないオチャラケで終わっているところを、本作はしっかり人間ドラマを組んで、史実と絡ませたりと、映画作品として昇華させているところにとても好感を持ちました。
 これは脚本家の力量によるところでしょうか。

 主人公の、ローマ風呂の設計者である阿部寛さんは、次々と新しいローマ風呂の構想を練ったり、皇帝から設計を依頼されたりで発想に苦しむ。  そんな時に思いがけず日本の銭湯にタイムスリップし、そこで得たカルチャーショックをヒントにローマに帰り、新しいローマ風呂を生み出して賞賛を得るのだが、彼はそれが自分のオリジナルではないことに苦しむのだ。

 そして時の実在した皇帝との絡みや、苦戦している戦場に浴場を作って勝利に貢献したりと、ローマの史実に絡めることでリアリティまでも出している。

 そしてヒロインの上戸彩との悲恋も絡めたりと、いや~楽しいですよ♪ ローマ帝国の描写では「ベンハー」みたいな重層な音楽やし、CGを駆使したローマの街並みも並々ならぬ入れ込み様です。

 ローマのシーンでは皆普通に日本語を話すのだけれど、外人キャストは日本語に吹き替えてたり、タイムスリップした日本でのシーンでは逆に阿部寛のセリフがローマ語? になって字幕を入れ、終盤上戸彩がローマに行った挙句には何と "BILINGUAL" と表示が出て笑わせてくれます。

 そして思わぬ活躍を見せる上戸彩の故郷の温泉地の老人仲間の中に何故かいる竹内力と、本当楽しくてロマンある映画になっていました。



「呪怨(じゅおん)」


1月7日午後3時00分~TOKYO MX2


 かねてから「リング」より恐いとかってサイトで騒がれていた3~4年前のビデオ作品の奥菜恵主演による映画化。

 ビデオは2まであって(と言うより2本で一作品って感じ)ある寂れた一戸建ての普通な家に怨霊がいて、それに少しでも関わった人は次々に恐怖の亡霊に殺されて行く……って話なんだけど、とにかくそれぞれが殺されて行く、幽霊の出るバリエーションがイロイロあって、これでもか! と普段の生活でふと想像しちゃうような恐いシチュエーションの目白押し! いや~楽しかったですねぇ(笑)。

 中でも顔色の悪い姉ちゃんが吹き抜けの階段2階からズルズル這い降りて来るギョェ~映像で一気に突き抜けましたねぇ。この監督さんはあのビジュアルだけで劇場用映画監督のチャンスを手にして、果てはハリウッドまでも進出してしまったんですから、カヤコ(だったかな?)様様ですねぇ(笑)。

 コレ観たの公開初日だったんだけど、場内は初日とあって公開を待ちわびた人たちでごった返しキャァーヒョエ~の大騒ぎ(笑)なかなか恐いお化け屋敷の楽しさが味わえてゴキゲンでしたよ~



「未知との遭遇」


12月16日深夜3時15分~テレビ東京


 この映画は画期的でしたね。主人公と一緒に未知の経験をする、と言う映画ならではの疑似体験がこんなに素晴らしい形で具現化された映画は他に無いのではないかな。

 コレを見た時は中三だったのだけれど、ストーリーが進行して行くにつれてあまりの嬉しさにワクワクして胸が膨らんで身体が浮いてしまいそうだった。

 この作品の出現から、それまでは映画に登場する宇宙人と言えば必ず侵略者だったのがコレ以降はやたら友好的になったんですよね。
 スピルバーグ自身のオリジナル脚本と言う意味でも最高傑作でしょう。

 この映画のシチュエーションは他に類似したモノが思い浮ばないくらい独創的だった。しかもそれを登場人物の誰も口に出して説明していないのが良い、当時観た友人の中には「あの映画はさっぱり分からなかった」って言う人がいたけれど、コレには「分かる」と言うことの快感がある。
 それがそのまま映画のテーマとも重なっているのがまた素晴らしい。「子供の様に夢見る心を持った人には分かる」と言うニュアンスなんですよね。なんて言うと分からなかった人に悪いですけど。

 主人公と一緒にUFOを目撃して、一緒にその「何か」を心に感じて体験して行くと言う仕掛けが素晴らしい。
 嬉しかったなぁあの時は、まだ子供だったけど、コレを見た後は宇宙人は絶対にいると信じていたし、夜外を歩くと必ず空を見上げたくなったものです。

 こんな素晴らしい夢を見させてくれる映画って、そうは無いですよね。テレビのブラウン管で見るのは余りに勿体無い気がするけれど……って今は皆さん大画面テレビになってるからそうでもないのかな? ジョン・ウィリアムスの音楽はここでも素晴らしい効果を上げていました。

 それとコレは「特別編」と銘打っていますけど、最初に上映されたバージョンは今ではなかなか観れないみたいですね、今でこそ「ディレクターズカット」だの「完全版」だのって、初公開時に未公開映像を足したりして長くなったバージョンが後から出るのが当たり前の様になっていますけど、ソレを最初にやったのがこの作品でしたね。そういう意味でも新しかった。

 とは言えオレはこの「後から次々と違うバージョンが出て来る」趣向は余り好きではありません「武士に二言は無い」じゃないけど、そりゃ製作会社との兼ね合いで監督が不本意ながらカットしたシーンとか、意図とは違う形で上映してしまった等の経緯のある作品の場合は、完全版を観ると目の覚める様に素晴らしかったりすることもありますけど、本作の場合もそうだけど、大概は「完全版」と言う宣伝でまたお客を集めようとする意図で、観てもオ リジナル版とそう印象が変わるモノではありません。

 スピルバーグの場合はラスト主人公が入った巨大なUFOの内部の映像を見せたかったと言うけれど、そんなに映画そのものの印象が変わるモノでは無かった。でもまぁ監督のこだわりで最初にそれをやったと言うのはスピルバーグ凄いと思うけど。

 そういう意味では有名な「ブレードランナー」なんて完全版だのディレクターズカットだの最終版だのって5バージョンくらいあって、もうどれがどれだか分かんないくらい。
 「ニューシネマパラダイス完全版」の様に長くなった分が邪魔をして最初の感動が薄れてしまうなんてこともある。
 逆にレオーネの「ウエスタン」や「ワンス・アポン・ナ・イン・アメリカ」の様に「完全版を観ないと意味が無い」なんてのもあるから、まぁ何とも言えないか(笑)。



「グリーンマイル(前編)」


12月11日深夜2時09分~日本テレビ


 ぼちぼちエーカッコシーのトム・ハンクスが鼻に付き始めた頃でしたが、原作スティーブン・キングの魅力に誰が主役だろうが関係ないくらい没入して見られましたね。

 いやー面白くて悲しくて、感動して怖くて……このテイストはまさに恐怖文学だぁ。

 コレ怖かったよねぇ……最初のうちはファンタジーっぽい奇跡が起きる物語かなぁと思っていたら……あの驚愕電気椅子処刑シーンから「ああ……やっぱスティーブン・キング」のフィールドやな……と思い始めて……。

 悲しい感動のラストの後、トム・ハンクス演ずる主人公には良き長い人生が残されたのかと思いきや……長く生きられると言うことはそれだけ肉親や友人が死んで行くのを見送らなければならない訳で、それは地獄だと言う……。

 思いっきしネタばらしてますけど、ホント最後に背筋がゾクッとしました。

 グリーンマイルって言うのは死刑囚が処刑台まで歩く道のりのことを言うのだけれど、生きてる人間は全て死へのグリーンマイルを歩いているのだと言う……恐いですねぇ。

 あの黒人の役者さん、公開時は大人気でブレイクするかと思ったら、コレ以降あんまし出てませんね。



「スター・ウォーズ ジェダイの帰還 特別篇」


12月8日夜9時00分~日本テレビ


 コレを特別篇でなく「帝国の逆襲」を経て3年後に始めて観た時の感想を思い出すと……
「あんなに大騒ぎして凍らされちゃったハン・ソロが余りにもあっさり助かっちゃってドッチラケ! ボバ・フェットのあっけなさも「そりゃねえだろう」と言いたくなる。
 そして何だあのヌイグルミ丸出しのクマちゃんたちは! 何でハン・ソロはファルコン号を操縦しないんだ? ダース・ベイダーが怖くない!(オレ的にはコレが一番致命的だった。もう最初っからベイダーのオーラが弱く、ラストが見え見えであった)。

 ヨーダも顔見せたと思ったら死んじゃうし、始めて登場した皇帝のキャラが余りにも詰まらな過ぎ!
「帝国の逆襲」で皇帝の映像にベイダーがかしづいてるからどんなに凄いヤツなんだろうと思ったら、なんだアレは? まるでショッカーの死神博士じゃん?

 ラストも何だか弱過ぎのルークに「お父さん、助けて」とか言われて日和るベイダーには全くピンとこなかった。
 そんで瀕死になってルークに助けられてマスクを取った時はドキリとしたけど、何だあのおっさんは?」そんなこんなで、この特別篇でなく初公開時に「ジェダイの復讐」として観た時は文句タラタラで不満だらけな作品だった。

 しかーしコレが特別篇三部作になって、三本まとめてスター・ウォーズとして見直した時には、変えられたエンディングがこの作品のラストと言うよりシリーズ全体のラストとして変えられたからだと思うけど、感動したんだよねぇ~。

 コレは今にして思えば絶対に「帝国の逆襲」と続けて見なきゃダメですね。3年も待たされてから観たから怒り心頭だったんでしょう。
 やはりコレなくしては完結しなかったんだな……と言うことが良く分かります。

 新三部作を観た後で見直すと、きっとラストでルークの目に映るヨーダとアナキンとオビ・ワンのスリーショットは涙モノなのかもしれませんね。



「激流」


11月20日午後1時35分~テレビ東京


 渓流下りを楽しむ家族に凶悪犯が取り付き、一緒に危険な激流を下らされると言うお話。

 悪役のケビン・ベーコン! 家族を守る為に闘うメリル・ストリープの筋肉隆々振りのなんと言う頼もしさよ!

 ストリープと言えば「マディソン郡の橋」や「フランス軍中尉の女」「ソフィーの選択」「母の眠り」等々……圧倒的に演技派な印象が強いのだけれど、本作の様なヒーローとして娯楽アクションだってこなせるのよ! と言いたげな堂々たる活躍振りがスゴイ。

 それに対するベーコンのアクの強い悪役振りも負けじと見せます。この二人の役者の魅力によって、単なる渓流下りの冒険談が手に汗握るアクションドラマになっていましたねぇ。



「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」


11月18日夜9時00分~フジテレビ


 うう~~んん、イマイチぃ、いや二? 血沸き肉踊らない……途中で時間が気になるインディ・ジョーンズなんて……。

 そりゃ60過ぎてあのハチャメチャアクションをやれって方が無理ですよ。走っていてもモッサリしててこちらに心配させちゃうインディなんてねぇ。
 19年経った今やるのなら、昔のままの冒険アクションと言うより、何か他のアプローチが無かったんですかねぇ。

 近頃「ダイハード」や「ロッキー」「ランボー」等、昔の人気シリーズの復活編が流行ってますけど、インディはそれこそ体当たりなアクロバットが求められますからねぇ。
 冒頭の件で、アメリカの核実験場として有名なアトミックカフェが出て来て、あの至近距離からキノコ雲を見上げてたインディがお風呂に入って皆にブラシで身体中洗われただけで助かる訳無いですよねぇ。
 そもそも中に隠れた冷蔵庫があんだけ吹っ飛んで落っこちたら中で死んでますよねぇ。

 核に対するああした認識のユルさはキャメロンの「トゥルーライズ」もそうだったけど、拒否反応を起こしてしまいますねぇ。
 それはもう日本人には戦争体験してなくてもDNAに組み込まれていますからね。インディシリーズでそんな余計なこと考えたく無かった。

 インディの面白さって主人公の冒険は勿論なんだけど、それぞれ脇役との丁々発止の遣り取りの楽しさが主人公を引き立てていたとこありますよね、第一作のカレン・アレン。第二作のアジア系の孤児。第三作のショーン・コネリーはインディを喰ってしまうくらいチャーミングなお父さん振りでステキだった。

 今回はカレン・アレンが人質になってもインディと痴話喧嘩してるおチャメおばちゃんっぷりとか楽しかったですけど、でもなんと言っても今作のポイントは息子の登場でしょう(ネタバレ御免)インディの息子なんだから!

 あ~の息子のキャラがイマイチ立って無かったのが致命的だった。バイクに乗ってかつてマーロン・ブランドがやった「暴力者」(だったかな?)と同じいでたちで登場してインディに冒険の発端を持って来るんだけど、その後の二人の道中がもっと楽しくないと、"クリスタルスカル"の手掛かりに辿り着くまでの展開が何かモタモタしていてちょっと退屈してしまった。

 シナリオのセオリーから言えば後に父子だったと言う展開を盛り上げるなら最初はもっと対立して喧嘩状態くらいになっておかないと、息子だと分かった時もただ 「何故大学を辞めたんだ」 と言い出すくらいじゃ何ら感慨も沸かない。
 お父さんのショーン・コネリーを超えるくらい魅力的なキャラが欲しかったなぁ。

 それとロズウェル事件が出て来た辺りでおやおや……と思ってましたけど、まさか宇宙人が出て来てしまってはダメでしょう(重ねてネタバレ御免)インディシリーズの神秘は人類の歴史の範疇でのことで、あくまで"考古学"だったんじゃないのか?

 宇宙人が出て来ちゃうともうそれは別物になってしまう。そもそも過去の文明と宇宙人を結び付けると言う発想も使い古されて新味もなく陳腐!

 満足の行くシナリオが出来なくて19年も経過したと言うけれど、それでやっと出来たのがコレですかい。しかも出て来た宇宙人が 「未知との遭遇」 と言う……だったら地下から飛び上がる円盤もあのシャンデリアみたいなマザーシップにすりゃ良かったのに~そんでポピペパピ♪~って音も鳴らして。

 そんなで何か不満タラタラな感想だったのでした。近頃流行りの何十年振りかの復活シリーズは概してハズレですねぇ。

 ハズレになる原因のひとつはやはりCG技術の進歩だと思う。技術が変われば映画の面白さも変わる訳で、インディシリーズの楽しさはあくまでアナログなアクションの楽しさだったのではないかな。

 今回スピルバーグは昔の様な作り方を意識してやったと言いますけど、核実験で吹っ飛ぶ冷蔵庫だって普通に本物の冷蔵庫を飛ばして撮った方がまだリアリティあっただろうし、アクションシーンも銃の発砲とかが悪戯にリアルで世界観が変わってしまった様に思われた。

 時代が変わって映画の作り方も変わってしまっている訳だから、昔のタッチを懐かしむと言うのならいっそのことCGを一切使わないとかしないと、どうも中途半端な気がしたなぁ。
 それか全く発想を変えて現代のインディ・ジョーンズ映画のあり方とかを考えた方が良かったのではないかな。

 それとシナリオですね。それは時代が変わっても、技術がどんなに変わろうが、ジャンル問わず人間描写とドラマがしっかりしていないと100パーセント詰まらないですね。

 近頃のひさびさ復活ブームの中で唯一賛成なのはやっぱ 「ランボー」 かなぁ(笑)アレはスピルバーグが「プライベートライアン」で開発したCG残酷戦争描写を上手く取り入れて、ランボー世界にハードな新味をもたらしていたと思いました。



「ランボー 最後の戦場 [特別編]」


11月16日午後1時35分~テレビ東京


 ヒャッホー! ランボォーー! ズダダダダダダ……やれ~やっちまええ~~~!!! 拳を上げて叫びたくなった(笑)そんな自分に怖さも感じたり……

 いや~コレは多分に毒がありますね。しかしそれだけに面白かった……。

 いつの日か筋肉バカの汚名を着せられたスタローンは 「ロッキーファイナル」 の件もあるので今作もパスかなと思っていたのだけれど、ネットで観た人のレビューを読むに 「脈アリ」 な匂いを感じたので観に行って来ました。

 そしたらもーう、金子修介が 「大怪獣総攻撃」 でゴジラをハードに復活させたの思い出しましたね。オープニングで今は亡きあのゴールドスミスのメロディを奏で始めると、もう胸に熱い思いが込み上げて来ます。

 しかし62歳のこのランボーよ! さすがに今回は自身が拷問を受けたり絶体絶命な危機に陥ったりはしないけど、この 「待ってましたぁ!」 とばかりにいつも良いタイミングで出て来ては弓をビュンビュン飛ばしたり、ズダダダ……と機関銃で敵どもをなぎ払う様には燃え燃えですよ。

 それといつもは単独行動なランボーですが、今回はサブキャラとして出てくる5人の荒くれ傭兵たちが実に魅力的でした。やはり62歳のランボーひとりではキツかったのかな。

 でもこの国籍も人種も違う5人は各々個性的で魅力的なキャラなんだけど、それぞれにもっと突っ込んだ人物描写が無かったのはちょっと残念。ランボーとの絡みをもっと描いて欲しかったな。

 中には同じ兵士としての友情が生まれそうな人もいたのに、でもアレ以上描いてしまうとランボーの影が薄くなってしまうから、と言うことなのかな。それとやっぱランボーは孤独でないといけないしね。

 だ~けどこの、今回舞台になっているミャンマーと言う国は、こないだ日本のジャーナリストが射殺されて話題にもなりましたけど、実際こんな酷い実情なんですかねぇ、でも現地で実際に苦しんでる人たちがこの映画見たら 「自分たちの苦しんでいる状況をこんな娯楽映画に仕立てて楽しんでいやがって!」 って怒るんじゃないでしょうか。

 しかしそれだけにこの情状酌量の余地の微塵もない政府軍たちの悪さにリアリティがあって、プライベートライアンな血みどろ描写も相まって、見せますねぇ。

 スタローン的には 「今世界で一番酷い虐殺が行われているところを舞台にして、その実情を世界に知らせたい」 と言う趣旨があったそうだけど、その意味じゃ充分過ぎるくらいに伝わりました。

 しかしこの残虐描写はどうだ! 水田の中に地雷を投げ込んで捕虜たちを無理やり走らせたり、女はレイプし放題、子供も平気で撃ち殺す。そりゃR-17指定にもなりますわなぁ。

 調べたら今までのランボーシリーズは全てアメリカではR指定だったらしいけど、思うに前3作は別に子供に見せても平気だけど、本作は残虐過ぎますね、オレももし子供がいたら見せたくないかもしれない。

 そんな作品なのに観ていると 「こんな奴等皆ぶっ殺してしまえー」 とか熱くなってる自分がいて……ふと考えると心の中にこれ程暴力を欲するストレスが潜んでいたのかと思って怖くなります。

 でも語弊を恐れずに言いますけど、映画ってただのマンガでターザンみたく筋肉バカな展開よりも、ある程度こうしたリアリティと言う毒を含んでいなければ、本気で面白がって観ることも出来ないと思います。

 ランボー第一作は1982年でしたけど、明らかにチャールズ・ブロンソンやクリント・イーストウッド等が活躍していた60~70年代のヒーローを踏襲していますね。でもこれだけ血みどろでリアルな描写を見ていると、かつての映画は激しいアクションの中にもどこか牧歌的と言うか、ペキンパーの作品でさえ、そんなに生々しく毒を感じずに見ていられたな……と思うんだけれど、まぁ時代の移り変わりですかね。映像がリアルになり過ぎたと言うか。

 やはり 「プライベートライアン」 がひとつの分岐点になっていますね。もうスタローンも62歳やし、いよいよ60~70年代の雰囲気を残すヒーローはいなくなってしまうのかもしれませんねぇ。

 そして、今時たった90分の上映時間! こ~れも60~70年代的ですねぇ、凄く短く感じます。出来ればもっと傭兵たちの描写とかランボーとの絡みとかを膨らませて欲しかったなぁと思いましたけど、そこをあえて描かずバッサリ切って、ちょっと喰い足りないくらいのシャープさで仕上げてしまったところがさじ加減なんでしょうか。

 それだけ本作のランボーは久々にそのキャラクターに無尽蔵な魅力を発揮していましたけど。こ~れが喋らないんですよねー。かつてのウォルター・ヒルじゃないですけど、寡黙なヒーロー程魅力が出ると言うさじ加減を計算してのことなんでしょうか、見てると 「あ~もっとランボーの心情を知りたい、胸の内を聞かせて欲しい」 って思うんですけど、喋らない。そう感じさせることこそが魅力であると言うことをスタローンも良く分かってらっしゃるんでしょうか。

 喋るとボロが出るから、とも考えていたのかもしれません(笑) 「ダイハード4」 のブルース・ウィリスみたく 「英雄ってものはなぁ……」 なんて始められた日にゃあぶち壊しですからねぇ。やっぱし真のヒーローには寡黙こそが最大の言葉なのかもしれません。

 それだけに時々喋る台詞には、思わず聞き入ってしまいます。予告編にもある 「意味も無く生きるか、目的の為に死ぬか……」 って決め台詞は仲間割れしそうになった傭兵に向けての短歌だったのだけれど、それ程シーンに添っている台詞とは思えなかった。でもそれ程浮いてもいなかったのはその前に 「やはり自分は兵士としてしか生きられない存在なのだ」 と言うボヤキが活きていたからでしょう。それは相手に言いつつも兵士としての在り方を自分に問うたんでしょうね。

 現実に起こっている恐ろしい戦場を舞台にして、架空のヒーローがメチャメチャに悪い奴をやっつける! こ~れこそが娯楽作品なんでしょうねぇ。本当に本当に良くツボを抑えている作りだなぁと思いました。

 まぁオレはリアルタイムにシリーズを全部封切り時に映画館で観て来ましたからね、そうした感慨もひとしおですけれど、オレ的にゃ紛れも無く 「ロッキーファイナル」 よりこっちですよこっち。

 ラスト戦場から一転した故郷の風景には言い様の無い感慨が沸きます……泣きました(笑)これもただ黙ってひとり歩いてく姿が良いんだよなぁ。



「エグゼクティブ・デシジョン」


11月14日午後1時35分~テレビ東京


 ダイ・ハードの亜流の一本で、ジャンボジェット物。

 それなりに面白かった記憶があるけど、とにかくこの映画は冒頭一番頼りになる軍人で「ああ、この人にまかせておけばきっと大丈夫だなぁ……」って観客に思わせてたスティーブン・セガール大将が、飛行機を連結して乗り移ろうとした時のトラブルで「後はまかせたぞ!」とか言ってアッサリすっ飛んでっちゃうトコロが凄い!

 そんな……任せたぞったって……なんかこのカート・ラッセルへなちょこで気弱そうやし……どないしましょ……ってのが後半のオモシロさになっていくんだけど、その後の展開は結構アリガチなドキドキであんまし記憶に残ってないかなぁ(苦笑)



「シン・ゴジラ」


11月12日夜9時00分~テレビ朝日


 いや~日本のCGもここまで来たか! と思える最初の這いずって進む幼虫? みたいなののビジュアルショックはそ~と~な物でした。でもアレが品川の河で船をガチャガチャ押しのけて進んで来るのがマックスの興奮だった。あ~のリアルな描写が今回の魅力でしたね。

 「ゴジラ」はもう世界規模でひとつの「演目」になっていて、今回のゴジラはどんな役者でどんな風に演じるのか……というのが見どころになっていますね。

 大筋は大体同じで、核エネルギーが原因で古代の恐竜が巨大化したゴジラが暴れるので、何とかして退治しましょう……という話。今回国連の決定でゴジラに核ミサイルをぶつけようというのは1984年版でもありましたね。

 オリジナルの本多版から金子版「総攻撃」があり、ギャレス・エドワーズ版があり、今回庵野版という感じ。予告編を見た時から、ああコレは「巨神兵東京に現る」な感じだなぁと思っていたらその通りでした。

 今回ゴジラの新しい趣向としては背ビレが光るだけじゃなくてレーザー光線みたいのが放射状に出てミサイルとかを撃ち落としちゃう。あと尻尾の先からも光線が出る。身体が半分爛れてるみたいで赤いのは「ゴジラ対デストロイア」といつも溶けそうな「巨神兵」からきてるのかな。

 同じ話でもキャラ設定が変わると全てが新しく見える……な興味で楽しかったのだけれど、毎回の見どころは設定と退治する方法ですね。今度のジョーズはどう倒すか……みたいな。1984版の「帰巣本能を利用する」って設定は何か哀れを誘うところもあって良かったのだけれど、今回のはちょっと仕組みがややこしかったかな。

 終わってみるとやっぱり同じですね。どんなにCGが発達して鮮明でリアルなゴジラになっても、クラシックな伊福部昭の楽曲がマッチするのはやはりゴジラはゴジラだからなんでしょうねぇ。

 やっぱりゴジラは伊福部の音楽が無いと……とも思うけど、結局毎回オマージュになってしまうんですね。皆ゴジラ好きだけど(笑)エンディングで例のテーマと「ゴジラの恐怖」「三大怪獣地球最大の決戦」「怪獣大戦争マーチ」と昭和シリーズに加えて平成のメカゴジラのテーマをチョイスする辺りはおお~と唸ってしまった。

 楽しかったけど、やっぱしもう一度「キングコング対ゴジラ」の頃の敏捷で爬虫類な活きの良いゴジラや三つの首がクネクネ動くキングギドラやズビズビと身体を律動させて歩くモスラ~みたいなのが見たい。

 そりゃゴジラは着ぐるみだからゴジラだったワケで、昔の「モスラ」の幼虫が海を泳いでいるショットとか、渋谷の街を壊しながら這い進む描写の方がず~っと心がこもって生々しい迫力がありましたね。

 それと今回カット割りにアニメを思わせる様なところがあって、特にひとことセリフ等の時に人物の顔に寄りすぎで気持ち悪い。オッサンとか息が臭いそうなんだもの。石原さとみとかなら良いけど(笑)大スクリーンでカメラ寄り過ぎでしょう。

 肝心の展開については、前半部はビジュアルの凄味もあって「エヴァ」の最初の方みたいな興奮があったけど、やっぱり後半失速するのかなと思っていたらやっぱしダレました。ビジュアルショックはある意味「出落ち」ですからね、作品の良し悪しを決めるのはむしろその後の展開ですよ。

 前半部の、こうなったらこうなるだろう……というリアルな政府の反応とか、あるべき混乱がリアルに描かれてくのが面白いのに、後半に登場する石原さとみ嬢がリアリティ無さすぎでしょう。そりゃ可愛い子ちゃんがひとりは出なくちゃ、って意向なのかもしれないけれど、折角の前半部のリアルをぶち壊された感じだ。

 単に可愛い子が出れば良いという訳でもないだろうに、出るなら出るでロマンスが生まれるとか、何かテーマに通ずる確執を生むとか、何かなくちゃですよねぇ。只のアメリカとの連絡係というか、お婆ちゃんが日本人で原爆の被害者だったって一言言ってたけど、それだけですもん。そりゃ石原さん出て来るだけである意味テンション上がりますけど(笑)いたずらに余計な雑念を呼んでただけの様な気がする。

 それよりも冒頭のヨットで遺言を残した生物学者? の事情をもっと掘り下げるとかした方が良かったのではないかな。そこがちょっと喰い足りない気がしました。

 でもやっぱりゴジラ大好きですよ。作り手たちがどんなにゴジラが好きで、愛して、コレを作ることに情熱を傾けているのかがヒシヒシと伝わります。本当楽しかったですよ~。



「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」


11月11日夜9時00分~フジテレビ


 ご存知スピルバーグ&ジョージ・ルーカスの放つ大ヒットシリーズ第三弾!

 このシリーズは三本とも(第四作は除く)インディの魅力を出しながらそれぞれに違ったテイストをかもし出していて楽しいですね。

 この三本めはとにかく親父さんのショーン・コネリー! 息子のインディと親子の掛け合いが最高に笑わせて、少しホロリとさせるところもあって本当に本当に良いですねえ。

 ラスト、冒険が終わって皆で夕陽の中を馬で走って行くところは本当に清々しい、シリーズのラストを飾るに相応しいと思ってたのに……。

 やっぱし第四作は無かったことにしたいですねぇ。あの息子がこのコネリーお父さんに負けないくらいキャラ立ってなきゃですよねぇ。



「15ミニッツ」


11月8日午後1時35分~テレビ東京


 ロバート・デニーロの異色刑事モノ。

 面白かった。しかし内容的に本当の主役は何かの調査員役のエドワード・バーンズって人なんだけど、途中で死んじゃうデニーロの方が強烈で完全に主役を喰っている、と言うよりもう全くデニーロの存在感の前には他の全てが消し飛んでしまう程問題にならない。

 デニーロって他の大物俳優とのコラボレーションで売った作品でも、まるで自分の為の作品であった様に他の役者を圧倒してしまう。

「ヒート」のアル・パチーノ。「RONIN]のジャン・レノ。「スコア」のエドワード・ノートンも。

 これらの作品を見る限りそもそも始めっからデニーロの為に企画された様な内容だと思うのだけれど、果たしてそうなのか、それともデニーロはどんな役回りでも全て作品の印象を自分のモノにしてしまう才の持ち主なのか……。

 それにしても凄い、今回この作品での死にっぷりにも圧倒される。

 後の見所はこの作品、テレビと言うメディアと犯罪の在り方みたいなことがモチーフになっているのだけれど、ラストの犯人の死にっぷりもすっごい笑わせてくれますよ。



「エイリアン4」


11月7日午後1時35分~テレビ東京


 コレ結構面白かったですね。オレパート3がダメダメだったんで敬遠していたんですが、後に観たらなかなか楽しい宇宙ホラーで面白かった。

 シガニー・ウィーバーって第一作でブレイクして「ゴースト・バスターズ」とか「ワーキング・ガール」とかたくさん出てるけど、やっぱしこの人は本シリーズでの輝きに勝る作品は無いですねぇ……。

 そのこと本人も自覚してなのか、普通こういうシリーズ物って第一作でブレイクした役者さんって続編以降は出なくなっちゃうことが多いんだけど、ウィーバーは出続けてますものねぇ。

 このシリーズの主役、リプリーの特種なところは他のシリーズ物と違って確かに同一人物だけど、パート2では第一作のラストで冷凍睡眠してから50年も経っており、逃げ回ることに終始した前作と打って変わって孤独な少女を守る為にエイリアンに敢然と戦いを挑むタフガイ振り。

 第三作ではスキンヘッドで登場したかと思ったら体内にエイリアンの種子を植えつけられて宿命を感じ、自ら命を絶ってしまう。

 そして当第4作では前作で死んだリプリーの細胞から作られたクローン人間と言う設定で、姿形は同じだけれど、何か違う寡黙なリプリーになっている……。

 とこんな具合に一作ごとに微妙に変わる設定と違うキャラのニュアンスを見事に演じ分けていますね。

 女優さんとしては「エイリアン女優」って言われるの嫌だろうけど(笑)でも彼女が出続けたことは偉いと思いますよ。
 思えば「ハンニバル」に出なかったジョディ・フォスターとか「スピード2」に出なかったキアヌ・リーブスとかはファンの気持ちを汲んでくれないと言うか、出てれば映画ももっとヒットしたろうに……って思いますもんね。

 この第4作のエイリアンは人間の捕らわれ物になってたり実験に使われたりと、昔のホラー映画のクリーチャーを思わせる不気味な設定です。
 内容もそれまでのSF色よりホラー系な作品でしたけど、オレ結構面白かったな(笑)



「グロリア」


11月1日午後1時35分~テレビ東京


 ジョン・カサベテス監督が1980年に愛妻ジーナ・ローランズを主演に撮った女性版ハードボイルドのリメイク。

 後にも先にもあんなカッコ良いオバサンいなかった! それを1999年に御大シドニー・ルメット監督・主演シャロン・ストーンでリメイク! どうなるんだろうと思ったら……コレは本腰入れて作ってますよ、リメイクとしては19年と言うのは早いサイクルだけど、やっぱオリジナルを好きな人が多かったんでしょうね。

 やっぱし評価は元作の方がずっと高いのは仕方ないとしても、ルメット演出は際立ってるし、何と言ってもシャロン・ストーン! 最初聞いた時はジーナ・ローランズに対抗するなんて「貫禄が違う」って思ったものですが、元作と本作の違いはこのグロリアのキャラの違い、本作のグロリアは年齢がちょっと若い設定もあってかバリバリのだらし無いズベ姉ちゃん! ろくな教育も受けずまともな生き方は出来ないダメ姉ちゃんぶりがストーンのちょっとエロさと相まって実に良いんですよ。

 シャロン・ストーンてどうしても「氷の微笑」とか、人間離れしたエロサイボーグな印象強いけど(オレだけかな)こんな人間的にリアリティのあるストーンの芝居って他に無いんじゃないかな、その辺はやっぱルメットなんでしょうねぇ。

 オレ元作はちょっと甘すぎるラストとか、今ひとつ喰い足りないアクションとかが不満だったんだけど、本作ではその辺の不満が無くて、作品の完成度としては上なんじゃないか……とまで思いましたね。いや~楽しみましたよ。



「レイダース 失われたアーク」


10月28日夜9時00分~フジテレビ

 当時ハリウッドのトップを走っていた二人。ジョージ・ルーカス製作&スティーブン・スピルバーグ監督コンビによるワクワク楽しい傑作娯楽活劇!
 ご存知インディー・ジョーンズシリーズの一本目。

 コレを見た時は2時間の上映時間が30分くらいに感じるくらい面白くって夢中で見ていた。
 何と言っても随所に見られるアクションシーンで垣間見られるちょっととぼけた様なユーモラスな描写が楽しいノダ。

 それにしても「スターウォーズ」旧三部作からブレイクしたスターはダース・ベイダーの声をやってたジェームズ・アール・ジョーンズを除けば結果的にハリソン・フォードただ一人、それもこのシリーズに出たお陰なのだけど、そもそもインディー・ジョーンズ役は他の俳優に振られていた(誰だったっけ?)のが、その人が断ったので止む無くハリソン・フォードに巡って来たのだとか……運命ですよねぇ。

 こう言っちゃなんだけど取り立てて演技が上手いと言うワケでもないし(スンマセン)それ程特徴のある顔立ちでもないもんねぇ……でも結果的に本シリーズが決定的な当たり役となって大スターになったワケだから、やっぱし良い作品に巡り合うこと=良い役者になって行く……ってことなのかもしれませんねぇ。

 しかして十何年振りかに作られた第4作(酷かった)を見てから本作を振り返って見ると、本作のヒロイン、カレン・アレンが出演していましたよねぇ。
 これまでのインディシリーズ3作品に登場したヒロインと言えば、第二作にはいなかったし、第三作では悪女でした。
 そうしてみると正統? 派なヒロインはこの第一作に出て来るカレン・アレンだけだと言っても良い。

 それもこの個性! 決して美人と言う訳ではないのだけど(失礼)こ~の勝気で多少イケイケで、確か相手に酒飲ませて何か企む作戦の時の酔いっぷり(振りだったんだけど)が楽しかった。

 何を言っても皮肉たっぷりなインディに向こうを張って心を解して行くラブシーンも印象に残ってますね。
 身体中怪我してるインディに「何処ならキスしても痛くないの?」と言ってキスしてくシーンとか素敵でした。



「OK牧場の決斗」


9月21日午後1時35分~テレビ東京

 お馴染みワイアット・アープ兄弟と宿敵クラントン一家の実際にあった決闘を描いたジョン・スタージェス版! かのガッツ石松さんがよく口にしているアレです。

 この題材は他にもいろいろ映画化されていて、オレは最初に見たのがコレだったので、何だか作り物じみた劇画チックな印象だったのだけれど、後にジョン・フォードの「荒野の決闘」(こっちのが10年も前に作られていた)を見るにつけワイアット・アープ=ヘンリー・フォンダが圧倒的に凌駕してしまった。

「大脱走」「荒野の七人」「鷲は舞い降りた」の巨匠スタージェス御大だけれど、バート・ランカスターのワイアット・アープとカーク・ダグラスのドク・ホリディはなんだかバッタ物臭く(失礼)フォードの名作からすると如何にも外連味たっぷりなハリボテな印象だ。

 とはいえ後に同じ題材でリアリティに徹しようとした「トゥーム・ストーン」や「ワイアット・アープ」の退屈だったことに比べれば、こ~のあざとい作りの方がずっと面白かったですけどねぇ。

 確か劇中ドク・ホリディ役のカーク・ダグラスがお箸で中華料理を食べるシーンがあるのだけれど、こ~のお箸の使い方がこの作品のクオリティを物語ってる気がした。



「ダイ・ハード/ラスト・デイ」


2月8日夜9時00分~フジテレビ

 シリーズ第5作は評価が一番低いですけど、スッゴイ面白かったですよ。

 そもそも第三作でもうアレでしたから~むしろリラックスして観たのが良かったのかもだけど。とにかく始まってすぐアレよアレよという展開をのべつ幕無しアクションで繋いで行きながら息子のことや悪役との絡み、チェイス、裏切り、どんでんとスピーディに繋いでいくのが楽しかったですよ。

 ダイハードらしくないって言う向きもあるかもだけど、そもそもダイハードらしさって何でしょう? 超高層ビルという限定された空間で、たまたま居合わせて妻を人質に取られた一介の刑事さんが孤軍奮闘するという……おおよそシリーズを意識してない単体の発想を無理やりシリーズにした時点で不自然なワケで。

 それを逆手に取って「何で俺ばっかし毎年こんな目に遭うんだ」ってボヤくことで観客を乗せてたんだけど、やっぱしキツイですよね。残るはマクレーン刑事のキャラ頼みだったけど、各作品によってシチュエーションがガラリと変わればキャラもそのまんまではいられない訳で……ってよく解んなくなってきましたが(笑)

 ん~でもこの皆さん評価の低い第5作、オレは結構楽しみました。90分と短いし、突っ込みどころに気付かれない様にガンガン飛ばしちゃえみたいな。

 確かに後から考えると都合の良い偶然とかヘンなところも多いかもだけど、見ているうちは楽しめました。



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