週間? TV映画勝手におしゃべり!



「時をかける少女(アニメ版)」


7月20日夜9時00分~日本テレビ

 可愛らしい! 切なくて胸キュンで感動しました。青春時代、恋とかに悩んで切ない時、ひとり夕陽に染まる河川敷を歩いている様な……そんなこと思い起こさせる作品ですね。

 正直何を今更 「時をかける少女」 なの? しかもアニメって……と思っていたけど、観た人たちのあまりの絶賛ぶりに気になってたんですよね。んでも半分はオタクたちがメジャー系の 「ゲド戦記」 や 「ブレイブストーリー」 に怒り狂うあまり、マイナー系の本作の点が甘くなってるのでは?……なんても考えてたんですけどね、でも久しく映画館で映画観てないし、他に見たいの無かったのでやっぱ観ることに……。

 いや~良く出来てました。やっぱし口コミに勝る判断基準はありません。タイムトリップが出来る様になった女子高生の話……って以外は全くオリジナルな展開……と聞いていたのでどうなることかと思ってたんです。タイムスリップの世界観が果たしてアニメで面白く見せられるのか? オレの世代はかのNHK 「少年ドラマシリーズ」 から大林宣彦版の印象が強いですからね。もし口コミの評判が無ければ興味沸かなかったですよ。

 本作のアニメのタッチはジブリ等とは違ってちょっと独特なテイスト。俯瞰の風景や深みのある情景描写の仕方が新鮮で、キャラの動かし方やギャグは少女マンガ系のそれです。最初は声優さんが皆素人っぽくて違和感あったんだけど、段々馴染めて来るとむしろ自然な感じになりました。それに基本的な原作の設定を借りながら現代の青春を描いてるな……と思っていたら、なんとあの未来から来た少年も後半ちゃんと登場して来てビックリ! 蓋を開ければ 「なぁ~んだ~しっかり原作を踏襲してるじゃないか」 なんて驚かせるところも凄い。

 少女がタイムトリップすると言う設定を活かしたホントに見事な青春映画になっていました。今時こんな素直に心に入って来る青春映画が観られるなんて! とビックリした。それも全然今風なタッチで! 最近で 「昔も今も青春は変わらないんだな……」 なんて思わせてくれる作品は無かったな。テレビドラマ等で10代の描写を見ると生意気でクソガキな印象が強くって(失礼)感情移入なんて到底出来ないんだけど、本作は高校生たちの心情が素直に伝わって来る! 共感して涙も出て来る! やっぱり台本ですよ台本! コレをオタクさんたちだけに楽しませておくのは勿体ないと思いましたよ~。


「ジュラシック・パーク」


6月30日午後2時30分~日本テレビ

 コレってもう25年も前になるのかぁ。封切りになるかなり前から映画館で盛んに予告編を流していて 「スピルバーグが映画の歴史を変える」 とかって大きなこと言って。

 オレ正直コレはきっと詰まらないんじゃないか……なんて思っていたのだけれど、あの島に到着して最初にブロンドサウルスが歩いている全身が写った時の衝撃は今でも忘れられない。

 今でこそもう目が慣れてしまって、どんな凄いCG画面を見せられても驚きもしないけれど、とにかくコレが最初だったんだからね、映画に本格的にCGが取り入れられる様になったのって。

 そゆ意味では文字通りコレが 「映画の歴史を変えた」 んだよねぇ、コレ以降CG全盛の時代になってるワケだから。
 でも内容的には後で冷静になってみるとなんだかなぁ……な部分も多いのだけれど、とにかく初めて見た時は凄かった!

 当時渋谷も新宿もそれぞれ3館くらいで一斉に上映していたのだけれど、そのどこもが超満員で、仕方なく一番前の席で観たティラノサウルスのなんとも恐ろしかったことよ! 夜のシーンで足音鳴らして走って来て、ジープで逃げるところはもう 「わあーー」 って登場人物たちと一緒に叫んでましたね(笑)またその時のジェフ・ゴールドプラムの台詞が気が利いてるんだ 「最高の週末だぜぇー!」 って(笑)アメリカ映画ってそゆとこ好きだな。



「スター・ウォーズ/新たなる希望」


6月29日夜9時00分~日本テレビ

 ああ~もう懐かしい懐かしい、公開当時は本当に衝撃的な映画でした。
 映画の歴史は勿論世の中がひっくり返る様な大騒ぎだったのではないかな。

 宇宙戦艦ヤマトに夢中だったオレを友達が無理矢理連れて行った映画館は超満員、やむなく一番前の席に座ったオレと友達。何の予備知識も無く迎えたあのオープニング! 頭上から雪崩れ落ちる様に轟音を立ててスペース・クルーザーが飛び過ぎた瞬間に身体ごとスクリーンの世界に強奪された。それはまるで宇宙に行って撮影して来たのかと思う程の衝撃だった。

 今見直すと何だかチャチに感じてしまうんだけどね。思えば一番映画館で観た回数の多い映画はコレか名画座に通った「用心棒」ですね。

 少年時代オレの部屋は3度塗り替えられた。一度目はブルース・リーだらけ、次がヤマトだらけ、そして三度目はスター・ウォーズだった。

 内容については今更言わずもがなだよね。でもこの頃少年だったオレはまだクロサワの存在に気付いていなかった。コレの後に「用心棒」を始めて見て、目からウロコが三枚くらいボロボロッとこぼれ落ちるのだけれど。この作品は後の「ジュラシックパーク」の出現なんて比べ物にならないくらい革命的だった。

 けれど後に「2001年宇宙の旅」やクロサワを知るにつけ、世の中にはまだまだ知らない凄いモノがいっぱいあるんだなぁ……と教訓を得た時代でもありました。オレは全くスター・ウォーズ世代だなぁと思う。思えばクロサワの凄さを教えてくれたのはジョージ・ルーカスだったな。

 この特別篇はご周知の通り70年代の作品に現代のCG技術でルーカスが描き足りなかった画像を付け足しした物で、オリジナル版を何度も見ている者にはやはり違和感がある。CGとミニチュアの質感は全く違う。デザインの問題もあるのかもだけど、オレはCGよりミニチュアの方が断然好きですね。

 ハン・ソロのファルコン号が最初に飛び立つ場面はこの特別篇ではファルコン号が飛び上がって回転する描写がCGで描かれているけれど、オレは昔のバージョンの、直接的な表現は出来なかったかも知れないけど、帝国軍のトルーパーが下から見上げる上を直線的に上昇して行くミニチュアのファルコン号の方が断然リアルだった気がする。それでもファンとしてはやっぱり特別篇って観ちゃうんだけど、でもやっぱり作品はその時その時代に感じた作者の思いが作るモノだから、特別篇ってのは邪道なのかもしれないよねぇ。



「マッドマックス」


6月29日午後1時35分~テレビ東京

 言わずと知れたメル・ギブソンの大ブレイク作! コレを見た時はあんな単純なストーリーなのにカーアクションのあまりの凄さに内容が把握出来ず! 立て続けに2回見ても興奮冷めやらず友達を引き連れてまた観に行った。

 コレってもう30年も前の作品だけれど、断言しましょう。後にも先にもコレを超えるカーアクションは無い!
 どんなに金をかけて大掛かりにやろうとも、どんなにCGが発達してあり得ないカメラアングルを描写して見せようとも、この死人まで出したモノホンの迫力には叶わない。

 古くはかのマックィーン「ブリット」に始まる所謂「街中カーアクション」の到達点がコレではないかな、公開当時のあの「凄いモノを見てる」劇場内の熱気はそう味わえるモノではない。

「スターウォーズ」や「エクソシスト」最近では「プライベート・ライアン」の冒頭シーンなんか似た雰囲気でした。

 コレがあるから映画ファンはやめられない。この作品は映画は制作費ではなくセンスで撮るモノだと言うことを立証していますね。

 監督のジョージ・ミラーは実際に救急車に乗って現実の自動車事故現場をたくさん見て周ったんだとか……それがこのクラッシュシーンの凄まじさに役立ってるんでしょうね。

 走る車の中から他の走る車を撮影するとこうも迫力が出ると言うのはコレに先立つ74年のアメリカ映画「ダーティーメリー・クレイジーラリー」と言うジョン・ハフ監督ピーター・フォンダ主演の快作があって、この作品のチェイス描写が本作に与えた影響は大きいのではないかな。
 ヘリコプターとのチェイスは「マッドマックス2」に引用されてます。

 また本作の公開当時のチラシを見ると面白いんですよ。なんせ当時は監督もキャストも全部無名でオーストラリア映画なんて日本じゃまるで馴染みが無かったですからね、宣伝文句が「主演のメル・ギブソンはどことなくスティーブ・マックイーンに似てる」とか「マックスの上司はテリー・サバラス。マックスの奥さんはアン・ルイスばりだ」って(笑)
 チラシのデザインも異常なカッコ良さでインパクトありましたよねぇ。

 そしてフタを開ければあの凄まじいカーアクション。当時日本版だけのオープニングとエンディングで聴かれた串田アキラの唄う主題歌もカッコ良かった、アレはもう映画で聴くことは出来ないのかな……。

 オーストラリアの映画ってそれまで全然馴染み無かったけど、コレ見て思いましたね「オーストラリアになんか一生行くもんか」って(笑)
 だってあんな怖い暴走族がいると思ったら絶対行きたくないでしょ。



「アルカトラズからの脱出」


6月22日午後1時35分~テレビ東京

 コレは1979年のクリント・イーストウッド主演+かのドン・シーゲル監督作!

 脱獄不可能と言われ「ザ・ロック」や同じイーストウッドの「ダーティハリー3」等で何度も映画の舞台になって、今ではカリフォルニアの観光名所にもなっているという「アルカトラズ刑務所」この作品はそこから脱獄した囚人の実話が元になっているという。

 この主人公が周到な計画に基づいてジワジワと脱獄に向けて行動して行く様が丹念に描かれて行く。

 いや~描写は割りと淡々としているけれど、サスペンスを盛り上げて行く様が実に面白い。特に夜中囚人たちがちゃんと寝ているかどうか檻の外から見て回る看守の目を欺く方法とか……楽しいですよ(笑)。



「海街diary」


6月9日夜9時00分~フジテレビ

 いや~コレはいいですよ。オレ的には是枝監督の中ではダントツにコレですね♪

 疑似ドキュメントに徹してた「誰も知らない」に始まって、段々フィクションの要素が入ってきて「そして父になる」の次がコレなんですね。
 ドキュメントタッチとフィクションがちょーど良いサジ加減でと~っても心地よく心を揺すられる映画でした。

 本作の映画評に「これといって特別な事件が起こるわけでもなく……」というのがあったけど、いやいや広瀬すずさん演じる異母妹の心に凄く葛藤がありますよ。それがあまり喋らないのに伝わってくる。と~っても情感に溢れた映画でした。

 漫画が原作だそうですが、四姉妹物って日本の「細雪」や洋画の「若草物語」等名作が多いんですかね、この映画は小津安二郎やイングマール・ベルイマンの描く家族物を彷彿とさせるテイストもあって、とても気品を感じさせます。

 舞台となる鎌倉の海の美しさにも驚かされました。



「家族はつらいよ2」


6月2日午後12時30分~テレビ朝日

 かつて盆と正月に松竹の映画館で観ていた「寅さん」二子玉川の新ピカシアターで山田洋次作品を観るというのはどうも居心地悪いのだけれど……。

 始まってみたらア~タ、大勢の観客が同じところで笑う、同じところで涙をすする……ああ~コレは、かつて寅さんを観ていた空気に包まれました。

 平日の昼間だったので~きっと観客はご近所のご年配の夫婦連れとか、きっと寅さん好きだった世代によって起きた現象かと思われます。

 しかしホントに凄いのは、一瞬にして客席の空気を換えてしまう山田監督の作劇術ですぁね。古いとか昭和とか言ってるけど、こんなに泣いたり笑ったり出来る映画を他に作れる監督がいるか。

 映画を観に行くのって心のマッサージですよね。笑いと涙のギャップがある程気持ち良い訳ですよ。こ~んなに小刻みに泣いたり笑ったり泣いたり笑ったり出来るなんて最早脅威ですよ!

 観ながらコレはまるで新体操のあの若い男子のとても人間技とは思えないウルトラCだなぁと思ったのでした。ちょっとヘンか……。



「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」


5月25日夜9時00分~日本テレビ

 始めて目にしたフルCGの動く恐竜にド肝を抜かれた 「ジュラシック・パーク」 の続編で、今回は怪獣島と化した島から一番怖いティラノザウルスが船に乗ってニューヨークにやって来る。

 そして子供を守る為にニューヨークで大暴れ……だったかな?
 とにかく前作に比べてCGが格段に派手になって良く出来てるんだけど、その分こっちの目も慣れちゃってオドロキも無い……。

 それに恐竜親子の情愛なんか持ち込んだせいか恐竜が前作みたく凶暴感に欠けてて恐くない。恐くない恐竜なんか見てても詰まんないよな。

 ラストの親子の対面なんて昔観た松竹の 「大巨獣ガッパ」 思い出したぞ。どうせやるならガッパみたく親子再会して目から涙流せよ! と言いたくなる。

 本当ストーリー的には怪獣島から来た怪獣が都会で大暴れして……って東宝怪獣映画のまんまじゃないか。

 もうこうなるとリアルな恐竜の再現ではスケールも小さいし面白くない。威勢の良い伊福部の音楽と重量感ある面白い怪獣出して欲しくなる。

 この映画あんまし面白くなかったなぁ。第一作の宣伝文句で 「スピルバーグが映画の歴史を変える」 とか言ってたけど、本作を観た時既に思ったことは、CGはそれ程映画の歴史を変えないだろう。ってことだったなぁ。

 やっぱしどんなに技術が進もうが、どれだけ凄い映像を見せられようとも、所詮技術は技術でしかなくて、ホントの面白さとは違うんだよねぇ。

 昔円谷英二の名言 「技術が先に立ってはいけない、技術はあくまでも映画を面白くする為のサポートでなければならない」 と言うのを思い出した。



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