「ウインドトーカーズ」

 ジョン・ウーがどうとかって言うけど、これは映画としてそれだけ 完成された分ウーの面白楽しさが薄まったんでしょう。  良くも悪くも……ってとこかな?……「プライベート・ライアン」 に始まった強烈戦争映画系の一本、くらいの印象でした。 「プライベート……」の劇場内のあの観客がみんな固唾を呑んでスク リーンを食い入るように見つめていた冒頭は、凄いとしか言い様がな かった。  アレには改めて映画だけの持つ力にねじ伏せられた思いだった。で も、でもでもやっぱし昔からの映画ファンは思い浮かべたことでしょ う、アルドリッチ「攻撃」ペキンパー「戦争のはらわた」ドン・シー ゲル「突撃隊」……。 「プライベート……」もトップとラストの感傷的な墓場のシーンがな かったら、そのまんまやもんね。  そういうこともそうなんだけど、公開当時に見た時は、クロサワの お葬式に行ったばっかりだったので「七人の侍」からの引用が何度も 何度も出てきたことに感激してた。  ……って「ウインドトーカーズ」の話でしたね(笑)。



リストに戻る